年度末の道路工事について、未だに私の疑問は解消されません。
役所の予算は単年度予算で決められているわけですが、この予算を全部使い切らずに残すと、そんなに予算は要らないのだろうということになって、次年度以降予算を削られるという事は容易に想像できます。役所内のどこの部署でも予算を少しでも多く取ろうと躍起になっている訳ですから、予算を削られるとしたらその部署の縮小ということに繋がりかねずこれは大変なことで、それを避けるためにどの部署でも予算を残さずに年度内に何とか全部使い切ろうとするのは目に見えています。年度末の道路工事はほんの氷山の一角で、役所のどの部署を取っても同じことが行われているという事は用意に想像出来ます。
要はこの事態は単年度予算という制度そのものがもたらす弊害であり、残った予算があればその分を次年度からカットしたりして罰する事をせず、次年度予算にまわせるようにするとか、他の用途に使えるように制度を変えないと大切な国民の税金の無駄遣いになります。
一方ロンドンやパリでは電柱や、電線が地中に埋められており、景観もよくなっていますが、先進国である日本はこの点非常に遅れております。この不必要な道路の掘り起こしを最小限に留め、その資金を回して地下に大きなダクトを入れてその中に電線類を始め、水道管、ガス管、下水管を入れるようにすれば、住宅街の醜い電柱や電線を除くことが出来、狭い道路を広く使え、又交通・防犯の安全の面からも望ましい環境を作れると確信します。予算が足りないから電線類の地中化は出来ないという理屈は私には理解できません。無駄な道路掘り起こしに使われるお金を少しでも貯めて電線類の地中化に使うべきではないでしょうか?先進国の日本に何故これが出来ないのでしょうか?