接着剤による鉄筋コンクリートの付着の阻害

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以前、鉄筋コンクリート構造物のコンクリート打設の現場に視察に行った際、打設前の柱筋に接着剤(希釈したもの:ハイフレックスと呼んでいた)を刷毛塗りしていた人がいたのですが、コンクリートの付着を阻害するのかしないのか、どなたか教えていただけないでしょうか。
”ちなみに、その時は接着剤なのだから付着強度はUPすると施工者が答えたのでそれ以上追求できませんでした。”

コメント

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・付着性能は変わります

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返答ありがとうございます。
 
 付着性能が変わるということですが、それはUPということでしょうか?
 
 ちなみに、接着剤を鉄筋に塗るという行為自体は、施工管理または品質管理上問題のないことなのでしょうか。もし行為に対する規定があるのなら教えていただけないでしょうか。
    宜しくお願いいたします。

ユーザー nomkei の写真

私が知っている材料であれば、日本化成(株)のNSハイフレックスでしょうか。
http://www.kyosyo.net/materials/c10033/c10033-01/spec.html
他のメーカーでも同種の材料が発売されておりますが、この商品がベストセラーとなっております。
この材料は、建築の左官工事でモルタルを塗りつける際、下地処理として、コンクリートに塗布する材料です。恥ずかしながら、《たまに》ジャンカの補修時にお世話になっております。(^^ゞ
土木では、コンクリートを打ち継ぐ際に、散水し旧コンクリートを湿潤状態に保てばOKですが、建築ではこのNSハイフレックスを希釈して塗布し、表面仕上げのモルタルを塗りつけることが広く行われております。下地のコンクリートと親和性を良くし、モルタルのはく離を防ぐものであると思っております。ただ私の知る限り、どの程度付着能力が向上するか定量的なデータが示されてないように思います。「この材料を使用することで、外壁の左官工事に剥離の失敗が無くなった。」程度ではないでしょうか。

さて、ご質問の鉄筋への塗布ですが、異形鉄筋の場合は節による付着力向上がほとんどですので、塗布することが付着力向上にどの程度寄与するのか疑問である、というのが私の率直な感想です。

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返答ありがとうございます。
 
 ちなみに、接着剤を鉄筋に塗るという行為自体は、施工管理または品質管理上問題のないことなのでしょうか。もし行為に対する規定があるのなら教えていただけないでしょうか。
    宜しくお願いいたします。

ユーザー nomkei の写真

「接着剤を塗る行為は塗装と同様」と考えますと、付着強度を確認する作業が必要ではないでしょうか。エポキシ樹脂塗装鉄筋などは、付着強度の低下に対して規定が設けられているようです。
同塗装鉄筋を用いた場合の設計施工上の留意点が以下の書籍に記載されているようです。
「コンクリートライブラリー112 エポキシ樹脂塗装鉄筋を用いる鉄筋コンクリートの設計施工指針 改訂版」
私個人の意見ですが、異形鉄筋に接着剤を塗布して、もし付着強度が低下したとしても、膜厚が薄いので影響は微々たるものだと思います。

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丁寧な回答ありがとうございました。早速、指針を読んでみます。