日本工学会シンポジウム「技術者と技術者コミュニティ」

日本工学会では以下のとおり標記シンポジウムを開催します。
日 時:平成17年4月18日(月)15:00〜17:30
場 所:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
主 催:社団法人 日本工学会
後 援:日本学術会議(予定)、社団法人 日本工学アカデミー、社団法人 日本技術士会(予定)
主 旨:
21世紀は、所属する組織の中に個が埋もれる時代から、強い個が組織をリードする時代に変りつつある。そこでは、課題や利益を共有する個の間にネットワークが形成され、それが社会の構成要素になってゆくものと考えられる。すでに学協会は、技術の専門性に応じて形成されたネットワークの役割を果たしている。工学・工業全体を通してみると、そこに携わる個人は、技術を学問としてとらえる科学者(研究者)と、技術を業として行う技術者に分けられる。科学者に対しては、日本学術会議が自らを科学者コミュニティを代表する組織と位置付けているが、技術者に対しては、技術者自身にも組織の一員という意識が強く残っていることもあり、そのような組織が存在しない。しかし、社会的地位の向上や倫理など、専門性を越えて技術者共通の課題が存在し、プロ意識の浸透に応じて、西欧諸国と同様に、技術者コミュニティの形成が興ってくるはずである。
このシンポジウムは、技術者と技術者コミュニティの意識を明確にし、リーダとなる主体は誰か、その役割をどのように分担するか、などを考える機会を提供するものである。
プログラム(敬称略、講演題名は仮題)
15:00-15:10 開会の挨拶 佐々木 元(日本工学会会長)
15:10-15:50 基調講演:“技術者コミュニティ;歴史と問題提起” 大橋 秀雄 (工学院大学理事長)
15:50-16:20 招待講演:“技術者コミュニティ;日本工学アカデミーの取り組み” 西澤 潤一(日本工学アカデミー会長)
16:20-16:50 招待講演:“技術者コミュニティ:日本技術士会の取り組み” 清野 茂次(日本技術士会会長)
16:50-17:20 招待講演:“技術者コミュニティ;学会の立場から” 長島 昭(日本機械学会会長)
17:20-17:30 閉会の挨拶 相澤 益男(日本工学会副会長)
申込書は以下のホームページに掲載されております。
http://www.jfes.or.jp/headline/symposium02/index.html