3月29日、日本学術会議主催による公開講演会が開催されます。
子どもの成育環境に関する学際的な議論を行います。
子どもに関わる学術研究あるいは社会活動をされている方々の多く
のご参加をお待ちしております。
<開催概要>
日本学術会議主催公開講演会
「子どもにやさしい都市の実現にむけて」開催のご案内
■日時:平成23年3月29日(火)13時00分~17時00分
■会場:日本学術会議 講堂
■趣旨
日本の子どもの成育環境はきわめて厳しい状況にあります。子どもの身体能力、
意欲の減退、孤独感・孤立感の増大等、心身の問題と成育環境との関係につい
て、日本学術会議は2006年に課題別委員会「子どもを元気にする環境づくり戦
略・政策検討委員会」を設置し、2007年に対外報告を公表しました。
そこでは、以下の4つを提言しています。
1.子どもの成育環境を空間、方法、時間、コミュニティという4つの要素と
その関係性によって捉え学際的にその改善について検討することの必要性
2.政策立案についての統合的組織の必要性
3.学術分野における統合的組織の必要性
4.国民運動として子どもにやさしい国、子どもにやさしい都市づくりの推進
これを受け、2007年には第一、二、三部にまたがる5つの分野別委員会の合同
分科会「子どもの成育環境分科会」を設置、2008年には子どもの成育空間の課
題と提言を公表しました。
2011年には成育方法、成育時間に関する課題と提言を公表する予定です。
今回のシンポジウムでは、これらの提言や分科会での議論にもとづき、子ども
の視点に立つ「子どもにやさしい国づくり、都市づくり」の重要性を広く国民
に喚起することを目的として、講演会とシンポジウムを開催します。
■プログラム(予定)【敬称略】
開会挨拶・提言の視点:
五十嵐隆(東京大学教授、日本学術会議第二部会員)
第1部 講演会:子どもの成育環境の諸問題と展望
「成育空間について」
仙田満(放送大学教授、日本学術会議第三部会員)
「成育方法について」
内田伸子(お茶の水女子大学教授、日本学術会議第一部会員)
「成育時間について」
佐々木宏子(鳴門教育大学名誉教授、日本学術会議連携会員)
第2部 シンポジウム:子どもにやさしい都市の実現にむけて
司会
木下勇(千葉大学大学院教授、日本学術会議連携会員)
話題提供
小澤紀美子(東海大学教授、日本学術会議連携会員)
五十嵐隆 (東京大学教授、日本学術会議第二部会員)
藤原朋子 (内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官
熊谷俊人 (千葉市長)
討論・まとめ
■参加費:無料
■申込
Web(申込フォーム)によりお申込み下さい。
URL:https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0003.html
■申込、参加に関する問い合わせ先
日本学術会議事務局企画課公開講演会担当
〒106-8555東京都港区六本木7-22-34
TEL: 03-3403-6295/FAX: 03-3403-1260