建コン協の会誌「Consultant」(季刊)も面白い

雑誌架に目を向けると、ヨーロッパの街並みに最新型の路面電車という表紙の、まるで航空会社の国際線機内誌のような雑誌が「手に取ってくれ」と言わんばかりに土木学会誌の横に並んでいた。
手にとって中を開くとグラビアがすこぶる美しい。
もう少しページをめくると、そこには円谷プロ作品「ウルトラマン」の監督だった実相寺昭雄氏の、路面電車を題材とした書き下ろし水彩画が見開き2ページにわたって文章とともに掲載されていた。
これは、と、前の号を探してみると、これまた美しい海外風景写真に埋め尽くされていた。
この冊子は、現在通巻219号になった(社)建設コンサルタンツ協会が発行する会誌「Civil Engineering Consultant」である。
以前の「明日へのJCCA」という名前を2001年1月発行のVol.210から変更し、同時にデザインも一新している。今回紹介したのは最近の2号、Vol.218とVol.219である。2003年1月発行のVol.218は、編集委員会が初めて独自海外取材を敢行した「土木遺産」特集号だ。2003年4月発行のVol.219は「路面電車」特集。
実相寺監督の書き下ろし水彩画は一見の価値あり。無知をさらけ出すようだが、LRTがLight Rail Transitの略であることも「軽快電車」と和訳されていることも初めて知った。
以下、新装なってからの特集を列挙する。
2003年 4月(Vol.219) 路面電車/LRT−人と環境にやさしい乗物−
2003年 1月(Vol.218) 土木遺産−活用され愛されつづける文化−
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2002年10月(Vol.217) 地域を活かす情報
2002年 7月(Vol.216) 河川技術者の志
2002年 4月(Vol.215) 循環型社会−持続可能な未来に向けて−
2002年 1月(Vol.214) 文明の劇場・首都−その変遷と未来−
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2001年10月(Vol.213) 和歌山−自然と歴史の宝庫 紀の国−
2001年 7月(Vol.212) 仙台−杜の都の水文化−
2001年 4月(Vol.211) 防災−災害を忘れないために−
2001年 1月(Vol.210) 21世紀−新しい時代に伝えるもの−