レベル1地震時における液状化の扱い(樋門設計)

ユーザー -名無し の写真

樋門設計をしているものです。
通常、レベル2地震時に液状化した場合、築堤変形解析を実施し、L2の耐震性能照査を行うと思います。
しかし、レベル1地震時に液状化した場合の対応がどこにも明記されていません。
よって、レベル1地震時に液状化する場合の構造計算方法を教えていただきたいです。
(地盤反力算出時に液状化する層を低減させて計算はするかと思います。)
レベル1地震時の液状化に対する対応は必要ないのでしょうか。
発注者との協議次第なのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

樋門設計においてはL1の液状化を考慮した検討は必要ありません。
樋門の過去被災例を見てもL1地震動による液状化被害の発生が無いことがその理由です。
また行おうと思っても確立された設計手法がないので解析方法については設計者判断になります。
設計方法がどこにも載っていないということは、検討の必要が無いということと解釈しています。

ユーザー -名無し の写真

回答ありがとうございます。
「R2河川構造物耐震性能照査指針、Ⅳ水門・樋門及び堰編」P30で、
レベル1地震動及びレベル2地震動で液状化が生じると判定された土層は、算出した液状化に対する低効率Flの値に応じて耐震性能照査上土質定数を低減させる。
とあり、上記の「土質定数の低減だけを考慮する」以外の
堤体の沈下を考慮するなどの手法が今のところないということですね。(L1の被災例がないので検討の必要性があまりない。)

ユーザー 匿名投稿者 の写真

個人的な見解ですが「土質定数の低減だけを考慮する」というところも疑問に思っています。
DEを考慮するということは地盤の液状化が発生している状況と思いますが液状化による変位を算出・考慮する方法については述べられていません。
DEを考慮するのであればワンセットで液状化による変位も考慮する必要があるのでは?と考えています。
例えばレベル1地震時の液状化変位をFEM解析によって算出したとして、それをどのような手法で解析するのかなど不明なので全て設計者判断で解析することになります。
レベル1地震時の液状化による変位をいかに解析するのか変位を算出したとしてレベル2照査のように弾塑性解析とするのかレベル1のように弾性解析とするのかなど基準外のところで判断しなければならない課題が多くあります。
上記を発注者と協議の上決定し時間とコストをかけて照査を実施したとして、そもそもそこまでしてレベル1地震時の検討を行う必要があるのか疑問です。
それであればレベル2照査を行った方が良いのでは?と考えてしまいます。
基準には「土質定数の低減だけを考慮する」手法しか載っていないのでそれで良いのだと考える方もいらっしゃると思いますが私にはどうにも納得できません。
DEのみを考慮して液状化変位を考慮しない理由を見出せません。