産経新聞「道路特定財源論」について

 昨年12月23日付 産経新聞に、岩崎慶市論説副委員長の「道路特定財源論」が載っていました。大きな違和感を感じましたので投稿します。
 その内容は、岩崎氏の前回の「道路特定財源」に関する論説に対して、国土交通省の前技監 大石久和氏が反論したことについて、更に反論したものです。
 大石氏が、都市の道路の整備状況や、災害などナショナルミニマム論から、道路整備の必要性を説き、そのため、受益と負担の関係が明確な「特定財源」制度の有用性を論じているのに対して、岩崎氏は、「だれが見ても、ナショナルミニマムとしての道路は東京も地方も整備された。地方に行けば人影もない立派な道路が山や田畑を貫く。----- 道路特定財源の一般財源化は無駄な道路を阻止できるし、真に必要な政策にも使える。 ----- 国破れて道路あり にならないよう-----」と書いています。
 岩崎論説に対する私の反論は山ほどありますが、そもそも、「ナショナルミニマムとしての道路の整備は終わった」という基本認識を、産経新聞の論説委員たる方がしておられることに愕然とします。我が国の道路整備が極端に遅れていることは、諸外国(中国、韓国、東南アジアを含めて)と比較すれば明らかです。今は、その遅れを必死に取り戻さないと、この国の将来は大変なことになってしまうと思います。
 「道路なくて、国破れる」ことのないようにしたいものだと思います。 

前田建設ファンタジー営業部

今年の書評の総括によれば、書籍のメディアミックス化が進んだといわれています。いわゆるネット発書籍(2004年8月30日付けITmedia記事)の登場であり、新しい読者層を開拓し、それが書籍の売上にも繋がっったようです。

表題の書籍もそのひとつ。前田建設WWWの名物コーナーである(らしい)ファンタジー営業部が書籍化されたものです。内容は、有名なアニメの中にでてくる秘密基地や建造物を、アニメの想定情報をもとに、実際に建設事業として計画してみたらどのように検討するのだろうか、というもの。さわりはファンタジー営業部web版をご覧ください。
(ちなみに、web版も見てみたが、書籍のほうが読みやすい。)

私がここでいろんなことを書いても土木関係者としての感想しかかけないので、いろんな評判をネット上で拾ってみました。以下、私の独断による抜粋。

・実際の建設会社が手がけたというのがユニーク
・公開当時見ましたけど結構まじめに考えてるんですよね。すごいなぁと感心してみてました。
・いいじゃんいいじゃん、すきだなぁ、楽しいよこういうの。
・今度うみほたるに行ったらば、シールドマシンの刃のモニュメントの前で記念撮影してこなくっちゃ(笑)。
・会社も本物、内容大マジ。いや、楽しませてもらいました。
・あれこれ専門家(実務の現役バリバリさん!)が繰り出してくるプランがゾクゾクするように面白かった。この本は「物理や化学、理科を学校で勉強して何の役に立つの?」という問いへのひとつの回答になると思います。
・(次回の)工事は発着用高架橋だそうで…こちらも楽しみ!

(googleで前田建設ファンタジー営業部として
 1ページ目だけに出てきたリンクを辿って集めたもの)

土木学会では「土木の社会化」というスローガンを掲げてさまざまな一般向けアピールに取り組んでいますが。社会化というのは、一概にやり方が決まっていないので、いろんな方法がとれて面白いとおもいます。

本書はそのいろんな方法のひとつであり、取りようによってはかなり極端なところにあるかもしれませんが、(上記のように)確実にこれまで土木に縁が無かった(と思われる)層に受け入れられた取り組みだなぁ、と感心しました。

中越地震「調査結果と緊急提言」の公表

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先日(2004年12月10日)、土木学会・平成16年新潟県中越地震災害緊急調査団のページ平成16 年 新潟県中越地震 社会基盤システムの被害等に関する総合調査「調査結果と緊急提言」I 報告・提言編(pdf)が公表されました。

中身を読んでみると、大規模な地すべり、新幹線の営業車両の脱線、低密度・高齢化地域の被災、行政・NPOの活動など、土木構造物に関する被災報告だけではなく災害マネジメントの状況まで調査してあり、緊急報告として網羅的な報告かつ充実した報告内容になっています。

2章では何がどのように壊れたか、どのように問題が発生しているのか、などがわかりやすく書かれています。テレビ・新聞で断片的に報道されるものよりもわかりやすく、また、今後の資料ではGIS情報として情報提供されるようです。
あわせて、3章では今後の設計における安全対策についての緊急提言がまとめられています。

被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、このような緊急提言をまとめられた会員諸氏のご尽力に敬意を表します。

市民参加の交通バリアフリーセミナー案内

第22回福祉のまちづくり関西セミナーのご案内
■期 日  2004年12月11日(土)
■場 所  大阪市立大学 杉本キャンパス 全学共通教育棟
      (大阪市住吉区杉本3−3−138)
       JR阪和線杉本町駅下車徒歩5分
        または地下鉄御堂筋線あびこ駅下車徒歩15分
■内 容  
■シンポジウム(1) 10:30〜12:30
『市民参加の交通バリアフリー 〜人間工学と福祉のまちづくりのコラボレーション』
シンポジアスト・コーディネーター:新田保次(大阪大学大学院) 
シンポジアスト:藤村安則(中央復建コンサルタンツ?)

                   山岡俊樹(和歌山大学)   
       森 一彦(大阪市立大学大学院)
コメンテーター:三星昭宏(近畿大学)

福祉の交通まちづくりにおける市民参加の事例の紹介、市民参加をうま
く進める上での課題と、計画から実施までの継続的取り組みの必要性な
どについて議論します。
また、視覚、聴覚障害者がどのような情報を得ながら移動していくのか
を映像で紹介する予定です。

■参加費
上記のシンポジウムのみの参加希望者
福祉のまちづくり学会会員・学生 500円、 非会員 1,000円

■申し込み先(電話、FAX、Eメールにて)
日本福祉のまちづくり学会関西支部事務局 糟谷(かすや)
電話:078-925-9283、FAX:078-925-9284
Eメール:gakkai-west@assistech.hwc.or.jp
関西支部ホームページhttp://www.assistech.hwc.or.jp/gakkai-kansai/
↑ホームページからは簡単に申し込んでいただけます。

++++++++++++++++++++++++++++++++
以下は、日本人間工学会関西支部大会のシンポジウムですので、別途大
会参加費を申し受けます。大会参加される方は、参加費に、上記シンポ
ジウム参加費を含みます。

■シンポジウム(2)
『ユビキタス社会でユニバーサルデザインはどう変わるか?』    
(日本人間工学会アーゴデザイン部会との共催企画)    
シンポジアスト:森 博彦(武蔵工業大学)  
        柳田宏治(倉敷芸術科学大学)
        丸野 進(松下電器産業?) 
        高橋賢一(?ソフトディバイス) 
■特 別 講 演 
『居住環境の防災と安全 −人間行動や属性との関わりの視点から−』
講演:宮野道雄(大阪市立大学大学院) 
■研 究 発 表  50数件 
(プログラムは10月中頃に大会ホームページ(下記)にて掲載予定)
■懇 親 会
(会場:大阪市立大学 学術情報総合センター内「ウィステリア」)

■参加費と申し込み方法
◇人間工学会関西支部大会への参加希望者
(日本人間工学会会員と同額。なるべく事前に郵便振替をご利用ください)
<支部大会参加費(こちらの申込み者はシンポジウム(1)も含みます> 
11/26まで:正会員4,500円、非会員5,500円、学生1,500円
11/27以降:正会員5,000円、非会員6,000円、学生2,000円
<懇親会費>
11/26まで:一般3,500円、学生1,500円
11/27以降:一般4,000円、学生2,000円              
■郵便振替  
口座番号:00940-7-222395 
口座名称:日本人間工学会関西支部大会事務局
■申し込み先(電話、FAX、Eメールにて)
大会事務局:〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138 
大阪市立大学大学院生活科学研究科 岡田明研究室内
日本人間工学会関西支部大会事務局(渕上)        
電話&FAX:(06)6605-2823   
Eメール: sibutaikai@ergow.org 
大会ホームページ: http://www.ergow.org/

土木学会選奨土木遺産「晩翠橋」の趣意文について

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 はじめて投稿いたします。
 土木学会選奨土木遺産 2002に認定されている晩翠橋について、趣意文の中に、「わが国で2例しかないブレーストリブ・タイプのバランスト・アーチ」と記載されていますが、もう1橋は何処に有るのでしょうか。
また、ブレーストリブ・バランスト・アーチ橋の意味について,ブレーストリブは斜材を使って組まれたトラス構造のものだと分かったのですが、バランスト・アーチ橋については、詳しく記載されている文献を見つける事ができません。
それから、バランストなのかバランスドなのかどちらが正しい名称なのでしょうか。
宜しくお願い致します。

ビデオ「土木の世紀 上巻・下巻」について

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10年程前に作成されたビデオ「土木の世紀 上巻・下巻」ですが,テ−プがくっついたのか巻き戻しが出来なくなりました。
・現在,発売されていますでしょうか。
・おいくらでしょうか。
・DVDにされる予定はないのでしょうか。
以上の3点についてお教えください。

土木学会会員名簿の流出

「土木学会の会員名簿を見て電話をしている。」と、会社へのセールス電話が後を立たない。
 セールス電話は会社の5〜6人に集中してかかってきており、内容は、都心マンション経営斡旋や金融商品斡旋等で、勧誘のしつこさに業務に支障が生じている。なかでも、7月21日に電話をかけてきた金融商品斡旋業者のセールスマンは、「土木学会の方と関わりをもっている。」、「土木学会の方から、学会名簿を活用してくれと言われた。」と断言していた。
 学会の名簿は個人情報の一部を記載しており、本来第3者に流出すべきものではないはず。
 このままでは、各方面からの風評により、土木学会の信頼が揺るぎはしないだろうか。
 大きな問題に発展しないよう、何らかの対応が必要と感じている。

土木学会企画委員会のHP

先日,ふと,土木の最近の話題を調べてみようと,土木学会のHPを見ていたのですが,部門/委員会活動の一覧に企画委員会というのを見つけまして,どんなことやってるんだろうとリンクをクリックしたところ,以下の文章が出てきました.

---ここから---
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---ここまで---

もしかして,パワーポイントか何かで作っていらっしゃるのでしょうか.IE以外のブラウザを利用しているユーザーはいらっしゃるでしょうに.かくいう私もNetscapeユーザーです.

内輪だけのページなら兎も角,情報を発信するという目的のページならば,アプリケーションに依存するようなページは作らない方が良いかと思います.一会員の意見です.

プロジェクトx挑戦者たち「羽田空港沖合展開事業」放送決定

国土交通省関東地方整備局(旧運輸省第二港湾建設局)では昭和58年以来、みなさまのご協力のもと羽田空港沖合展開事業を進めて参りましたが、このたび日本放送協会(NHK)「プロジェクトX挑戦者たち」において、羽田空港沖合展開事業?期〜?期について取り上げられ放送される運びとなりました。下記の日程において放送されますのでお知らせ致します。

放送日 :2004年6月29日(火曜日)
時 刻 :21時15分から 正味約45分
タイトル:プロジェクトX挑戦者たち 「羽田新空港 魔のヘドロ地盤に挑め」
内 容 :一日800便もの飛行機が離着陸する東京・羽田空港。20年前、ヘドロの海から新空港開港にまでこぎつけた技術者たちの闘いを描く。1977年、増加する航空需要をさばくため、運輸省(当時)が決めた新空港建設予定地は、羽田沖の埋め立て地で、地盤沈下が予想される土砂処分場だった。
局・ch局:NHK総合
問い合わせ先:国土交通省関東地方整備局港湾空港部空港整備課 坂本 明
       電話045-211-7421 FAX045-211-0206