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川崎地下鉄の着工延長報道

川崎市は地下鉄「川崎縦貫高速鉄道」の着工延長について
市議会で表明しました。

報道:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030616-00001026-mai-soci

まあ、高速道路での論議でも見られたのと同様、いらないものはいらない、といって構わないと思うのですが、ダム、高速道路だけでなく、都市開発に国を挙げて重点を置いている現況下で都市インフラである地下鉄も中止・延期論が出てしまい土木のエンジニアとしては悲しいところです。
延期の理由は、財政上の理由を市民アンケートで補強した形で示されています。財政上の理由は致し方ないとしても、市民による反対の雰囲気を醸成してしまったのは残念だと思います。その原因として、1963年に策定された構想の陳腐化(道路交通の充実、東京への鉄道網の充実、自動車保有拡大...)や建設自体への高コスト構造に関する疑いの雰囲気などが有るかもしれません。

どこかでかかれているかもしれませんが、私見を。

川崎縦貫高速鉄道
http://www.city.kawasaki.jp/82/82tetudo/home/
縦貫高速鉄道 見直し案に付いて
案の概要:http://www.city.kawasaki.jp/16/16gyosys/home/kensyou/kensyou.htm
最も詳しい;http://www.city.kawasaki.jp/16/16gyosys/home/kensyou/kensyou-2.pdf
話題のアンケート:http://www.city.kawasaki.jp/16/16gyosys/home/kensyou/research/research.html

川崎市は旧国鉄や東急、京急など事業者による鉄道整備の恩恵を受けてきており、川崎市民自身が鉄道整備の負担はしなくてもいい、事業者が勝手にやることだ、という意識をもっているのではないかと思います。一方、市議会は旅客鉄道施設の必要性について検討し、市民の負担をともなう地下鉄の必要性を1996年に公表していますが、市民の反対の背景には、「必要なのは分かるがどうしてJRみたいにやってくれないの?」なのではないでしょうか。

私は、川崎市がそのようなプロジェクトスコープしか作らせてもらえない鉄道整備制度の硬直化も問題ありと思います。宅鉄法やBOT・PFIなどを活用したり、隣市の横浜との共同事業(そっちも財政は苦しいが)したりして、あらたな財源の模索を許容する制度になっていないのではないでしょうか。

土木学会では「交通整備制度」という、エンジニア論と財源制度の両面からみた交通インフラ整備の解説書を出しています。p67では「わが国の鉄道事業制度に関する論点」として「3.5.1鉄道計画評価と事業制度の画一性;(前略)全国一律の画一的な事業制度しか許していないため、大都市ではゆったりとした快適な鉄道輸送は全く望めない状況にある一方で、地方都市ではシビルミニマム的な路線網整備すら出来ないのが現状である、例えば、大都市では公的負担・助成を下げて開発利益還元システムを導入し、逆に地方都市では公的負担・助成をあげることを検討すべき出るという考え方と、同一条件で効率的投資を実現すべきであるという考え方がある。」という現状を解説しています。
これ以外にも興味がある論点がいくつかありますので、興味のある方はご参照ください。

高速道路の長距離割引社会実験

国土交通省では,一般道路を利用している長距離走行車の高速道路への転換を促進させるため,社会実験を実施することになりました。300kmを越える利用に対して割引率を大きくし,最大で60%割引(900km超の場合)となります。ただし,ETC車載器を搭載した車両が対象です。

  実験実施期間は,平成15年7月19日〜平成16年1月18日(予定)です。国土交通省 報道発表資料

基本定着長の式について

コンクリート標準示方書 「9.5.4基本定着長」 において

fbod:コンクリートの設計付着強度で、γcは1.3として、式(3.2.3)のfbokより求めてよい。ただし、fbod≦3.2 N/mm2

上記のような表現がありますが、fbod=fbok/γc と考えて良いのでしょうか?(昭和61年版・コンクリート標準示方書の該当個所を読む限り、そう思えます)
はっきりした式が示されていない為、fbod=fbokで良いように受け取れます。
出来れば、示方書の文章を直した方が良いかもしれません。

コンクリート標準示方書中の「下側」という表現について

コンクリート標準示方書構造性能編(2002年版)について。

 9.5.5 基本定着長 (136ページ)

 c:主鉄筋の下側のかぶりの値と定着する鉄筋のあきの半分の値のうちの小さい方

上記の説明文において、「下側」と表現されていますがこれはどういう意味でしょうか?
仮に梁部材の場合、下面側鉄筋の場合は下側でも良いかと思いますが、上面側鉄筋の場合は鉄筋の上側をかぶりとする、と考えて良いのでしょうか?

職場班の存在意義について

私の手元に「職場班の充実・強化の方針」の手紙
(学会の企画運営連絡会議:会員支部部門から)が届きました。
職場班の存在意義が良くわかりません。

手紙を見ると、
これまでは学会誌の郵送料の節約の話で存続しているのかと思っていましたが、
そうではなく、
「学会本部・支部からの情報通信機能」の強化・推進ということのようです。

それだったら、会員個人のe-mailを集めて直接個人に送付したり、
登録者に限られるが、JSCE.jpをつかって連絡することも出来ます。
職場班の班長になった人も手間がかかりません。

但し、私は中小企業づとめで、社内にも会員が2,3名しかいないのですが、
大企業では何かメリットがあるのですか?

地盤の試験方法を教えてください!

基本的な土木の試験について教えてください。
直接基礎の基礎面が所定の支持力をもっているか確認する方法は、一般的に平板載荷試験があげられると思います。そのほかの試験方法としては、現位置・室内を含めてどのような方法があるのでしょうか?あるとすれば、その試験結果から支持力を算定する方法、現地での注意事項等教えていただけたら幸いです。
また、勉強不足なので施工管理における試験方法等について詳しくのっている文献をご存知の方があれば教えてもらえると助かります。
よろしくお願いします。

国際シンポジウム「貧困の削減戦略―現在と将来―」

2003年7月4日(金)、午後1時、東洋大学白山キャンパスで、貧困の撲滅のための国際シンポジウムが開催されます。入場無料です。希望者は、次のフォームで申込みをして下さい。
お問い合わせとお申込みは次のところです。
電話・FAX 0276−82−9140 電子メール orc@itakura.toyo.ac.jp

お申し込みフォーム
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国際シンポジウム「貧困の削減戦略―現在と将来―」に参加を申し込みます。
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ご住所:
お電話番号:
電子メール:

[事務局注: 小浪博英教授(東洋大学大学院国際地域学研究科教授兼地域活性化研究所長)のWebサイト ]

土木学会総会に出てみた

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第89回土木学会総会(2003/5/30 13時半〜17時半)に出てみました。
(私もまだ若いので)初めての出席です。

時間もないことから、アンサンブルシビル、講演は参加せずで、
14:50からの授賞式、事業報告をきいて16:30頃退席しました。

●授賞式
まず驚いたのが、演出の華やかさです。
おそらく、会員のほとんどが、「総会は株主総会みたいなものでどよ〜んとしている」
という意見かもしれないですが、授賞式はそんなことはありません。

照明を落とした大会場の中で、プロジェクターで受賞内容を映像で紹介したあと、
招待された受賞者が会場内で立ち上がってスポットライトを浴びる、というような流れです。
一部の賞は受賞者が壇上に上がります。
雰囲気は、レコード大賞などに似ているんじゃないかな,と思いました。
(実際に行ったことはないですが)
また、元TBSアナウンサーの鈴木史郎さんの司会により、
華やかな中にも落ち着きがある演出となっていました。

残念なところは、各賞の内容紹介時間が短いところです。
早口で紹介される複雑な事業・研究内容を聞き取るのは大変です。

あまり派手な演出はどうも、という意見もあるかもしれませんが
授賞式なので、これくらいの華やかさがあって然るべきだ、と思いました。
受賞された方や賞を目指している人にも励みになることでしょう。
皆さんも、委任状提出でもいいでしょうが、一度はご覧になっては如何でしょうか?

学会の方に取材したのですが、
このような演出になったのは、ホテルエドモントで開催するようになってからということで、
4、5年間はこんな感じでやってきたそうです。

●全体の雰囲気
主会場は前にステージ、客席が32*20列の600人程度。
副会場に江戸400年パネル展示、JSCE.jp展示、ロビーなどでした。
私がいた、授賞式の間は席はほぼ満席でしたが、受賞者が半分くらいまで占めていて、
一般客扱いは200人程度(おそらく、受賞者関係者・マスコミも多い)です。

●事業報告
授賞式の後、10分程度の休憩を挟んで始まりました。
一般的な株主総会のような雰囲気でした。
おそらく、一般会員よりも企業会員向の意義があるのだと思いました。

総会は事務手続きの一部でしょうから、
あまり研究者や一般実務会員に有意義な情報はないと思います。

以上、取り留めのない報告でした。