下記は石川県での歴史的な意匠を持つ橋梁のリサイクルに関する記事です。
#どちらかというと、「リサイクル」という表現よりも「再生」として欲しいが。
この橋梁は意匠的な意義があったため再生されるのでしょうけど、
単なるラーメン橋であっても資材はリサイクルされるのでしょうか?
それとも、鉄資源として溶かされるのが一般的なのでしょうか?
県内で初めて 橋をリサイクル 金沢・御影大橋が手取川の自転車橋に (2003年1月2日)
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20030102005.htm
県は今年春、新たに架け替える金沢市犀川の御影大橋を、今度は手取川を渡る自転車道用の橋に丸ごと”リサイクル”する。橋の再利用は県内初めてで、終戦直後、復興のシンボルとして完成した同橋の記憶をとどめ、現代は再現するのが難しい工法が駆使された文化財として保存するのが狙い。公共事業費が削減される中、建築資材を有効に使ったモデル工事にも位置付ける。
●今春「移転」●
現在架けられている長さ約百メートルの御影大橋を七十メートルに短く加工する。鶴来町から尾口村に向かう自転車用の県道「手取キャニオンロード」の新しい橋「広瀬橋」となる。
橋を取り外してそのまま運ぶのは困難なため、柱など一部を外し新たな部材で補強しながら現地で再度組み立てる。
御影大橋は鉄橋で、戦後復興期の一九五一(昭和二十六)年に昭和大通りの整備とともに架設された。柱や梁のつなぎ目には、熱した鉄くぎをその場で打ちつける特殊な加工法「リベット工法」が使われている。
交通量増や車両の大型化に対応するため、新しい橋に架け替える計画が浮上。当初、現在の橋は処分される予定だった。
しかし、学識者らから「鉄橋は百年間持ちこたえられる。工学的にも価値のある橋を保存するべきだ」などの意見が出され、ちょうど工事を進めている自転車道の橋に活用することで話がまとまった。
御影大橋の移設、再利用にかかる費用は約二億七千万円で、新たに架橋するよりも二千万円割高になるという。県土木部では「工事一つを取り上げれば費用が余分にかかることになるが、資材の再利用が広がれば将来的に費用減につながる」としている。