「九州北部,中部の豪雨による災害調査団」派遣

 平成15年7月25日、土木学会災害緊急対応部門は、九州北部,中部の豪雨災害に関する調査団派遣を決定。
 調査速報は、学会誌およびホームページ http://www.jsce.or.jp/report/ にて報告の予定。(災害直後よりそれぞれのメンバーによって先行調査継続中)。なお、今後は土木学会、地盤工学会による共同で調査を近日中に行う予定。

東京らしいみどりをつくる新戦略

東京都は7月25日,「東京がめざす新しい公園緑地のあり方」について,中間報告を発表しました。

東京がめざす新しい公園緑地のあり方について」の中間報告の公表と都民意見の募集について

報道発表資料: 東京らしいみどりをつくる新戦略 中間報告
「第3章 東京がめざすべきみどりの構造」の中では,ゾーン別の誘導方針として,「外かく環状道路や幹線道路ネットワークの整備効果を活かし,将来的には環状7号線,環状8号線で車線を極力減じ,緑地帯の創出を図る」,「中央防波堤内側にスケールメリットを活かした大規模海上公園を整備する」など,大胆な提言が行われています。
以下,ホームページから引用

「東京がめざす新しい公園緑地のあり方」について、平成14年12月、知事から東京都都市計画審議会に諮問し、同審議会に公園緑地調査特別委員会が設置され、専門的見地から調査、検討が進められています。

そこでこの度、この「東京がめざす新しい公園緑地のあり方」に対するご意見・ご提案を、広く都民の皆さんからいただくため、中間報告が公表されました。 

この中間報告には、公共と民間、都民・NPOなどが連携して取り組むべき施策など、東京の今後の緑施策についての考え方などがまとめられています。

たくさんのご意見・ご提案をお待ちしています。

雨・雷接近情報を無料で知らせてくれるサービスが始まったようです。

 東京電力(株)の観測システムにより提供された情報を元に作成した「雨量・雷観測情報」を株式会社パワードコムがインターネットに公開しています。
 最近、このサービスに「雨・雷お知らせくん(試用版)」(東京電力(株)が開発し、このサイトから無料で配布しているソフトウェア)をインストールすることにより、web上に表示された情報(雨量、落雷、雷雲)の画像ファイルを自動的に取得し、任意に設定した場所に雷や雨が発生した場合、パソコンのスピーカからお知らせ音を鳴らし、画面にポップアップで表示し、さらに外部端子に接続されたランプなどを点灯させることができる内容が追加されました。

 東京電力(株)の保有する観測システムを利用していることから関東地方の各県に静岡、新潟、福島県を加えた限定された地域の情報ではありますが、面白い試みなので紹介します。

 詳細は、東京電力(株)のホームページ(http://www.tepco.co.jp/)から「雨量・雷観測情報」のボタン(右列の下)をクリック(http://www.thunder.ne.jp/)してください。

ハワイ移民の建設した用水路とそのツアー

7月22日22時からのTBS「世界バリバリ☆バリュー」で、ハワイ移民が建設した用水路とそのツアーについて紹介されていました。

およそ100年前のハワイ開拓時代に欧米人技師により計画されたサトウキビ畑の灌漑導水路計画を困難な作業条件にもかかわらず、日本人移民が中心となって約1年半で完成させました。導水トンネルや導水橋には日本移民から伝えられたと思われる石積み技術や木組み技術が見て取れるそうです。

この物語を知った関係者が、近年この導水路のうち景観のよい部分をカヤックで下るツアーを運営しています。
このツアーは、Googleで検索した結果、これだと思われます。(TBSに確認していないですが。)
http://www.top-10-hosting.com/~fluming/

夏休みにハワイ計画を立てている方は参加してみてはいかがでしょうか。

東京湾アクアラインで昼夜間の割引率アップの社会実験

東京湾アクアラインで今年度後半,ラッシュ時と昼夜の閑散時の通行料金を変える社会実験が行われる見通しとなりました。

ETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)搭載車両を対象に,昨年から行われている割引実験を平成16年3月まで延長するとともに,昼や夜間の利用が少ない時間帯の通行料をさらに割り引く一方,朝夕のラッシュ時の割引率を減らすことが検討されています。

 ・平成15年7月22日 毎日新聞[注1] 通行料金 昼夜間の割引率アップ 東京湾アクアラインで実験へ

注1: 投稿時点では検索不可です。「ジャンル別速報」「社会」に掲載されています。

高機能舗装工事で雨天事故8割減少

名神高速道路で約10年前から進められてきた高機能舗装工事(透水性舗装材を使用)により,雨天の事故が約8割も減ったことがわかりました。

高機能舗装実施前の1年間で2,981件だった雨天事故が,実施後には488件と,8割以上減少したということです。

 ・平成15年7月15日 毎日新聞[注1] 名神高速道 高機能舗装工事で雨天事故8割減少

注1: 投稿時点では検索不可です。「ジャンル別速報」「社会」に掲載されています。

地震時等において大規模な火災の可能性があり重点的に改善すべき密集市街地

国土交通省は平成15年7月11日,「地震時等において大規模な火災の可能性があり重点的に改善すべき密集市街地」のとりまとめ結果を発表しました。
「地震時等において大規模な火災の可能性があり重点的に改善すべき密集市街地」について

(以下,ホームページより)
防災面、居住環境面で多くの課題を抱えている密集市街地については、その早急な改善が喫緊の課題となっている。

この度、密集市街地の効果的かつ効率的な改善に資するため、都道府県及び政令指定都市の協力を得て、改めて次のとおり、「地震時等において大規模な火災の可能性があり重点的に改善すべき密集市街地」(以下、「重点密集市街地」という。)を詳細に把握し、 その結果をとりまとめた。

1.「重点密集市街地」の考え方
密集市街地のうち、延焼危険性が特に高く地震時等において大規模な火災の可能性があり、そのままでは今後10年以内に最低限の安全性を確保すること(注)が見込めないことから重点的な改善が必要な密集市街地を「重点密集市街地」として把握した。

(注)「最低限の安全性」とは、安全確保のための当面の目標として、地震時等において同時多発火災が発生したとしても、際限なく延焼することがなく、大規模な火災による物的被害を大幅に低減させ、避難困難者がほとんど生じないことをいい、 市街地の燃えにくさを表わす指標である不燃領域率で40%以上を確保すること等をいう。
2.把握・とりまとめの方法
(1)国土交通省から都道府県及び政令指定都市に対し、「重点密集市街地」について把握方法を提示
(2)都道府県、市町村において、都市計画基礎調査等の既往の統計資料等を用いて把握、国土交通省において集計

3.結果
「重点密集市街地」に該当すると考えられる市街地は、全国において約8,000haあり、市町村別の詳細は別紙1のとおり。(平成14年度末時点)

4.今後の取組み
「重点密集市街地」の把握に引き続き、安全確保のための重点整備等の取組みについて検討を行い、年内を目途にその結果をとりまとめる予定。

さいたま市が都市計画情報公開システムの運用を開始

さいたま市は,平成15年7月1日より「都市計画情報提供システム」の運用を開始しました。

都市計画情報検索システムの起動ページ

GIS(地理情報システム)を活用し,さいたま市内で指定されている都市計画のうち,用途地域,都市計画道路などの情報をホームページ上で公開しています。

説明は,次のページをご覧ください。用途地域、都市計画道路などを表示した地図がホームページでみられます。
(さいたま市新着情報 2003年7月7日)

NHK・「BSディベートアワー」情報

NHK・BS1で放送している「BSディベートアワー」について
以下の情報がありましたので、お知らせします。

(以下本文)
NHK・BS1で放送している「BSディベートアワー」は、様々なテーマについて識者がスタジオで討論をする番組です。視聴者の方々のご意見は、HPに寄せられた投稿メールや、スタジオ観覧での発言を通し、番組でご紹介をしています。

7月のテーマは「なぜ今 東京再開発なのか?」です。

都市再生を目指して相次ぐ東京の再開発。国際的な都市間競争に打ち勝つため、景気浮揚のため等々、様々な期待がここには込められています。
一方で、現在の開発に対しては、いわゆる2003年問題や都心への集中の問題、そして日本の中での東京の位置づけをどうすべきかなど疑問・懸念の声も寄せられています。
江戸幕府が開かれてから400年の節目の今年。
規制緩和によって相次ぐ再開発は東京をどのように変えるのか?
東京は暮らしやすい、魅力的な街に変わるのか?
日本の中での東京の位置づけも含めて徹底的に議論します。
※詳しくは番組HPの「テーマの説明」をご覧いただければ幸いです。

                  (番組HPアドレス http://www.nhk.or.jp/bsdebate/ )

【番組案内】
7月放送予定:7月20日(日)よる10時から11時49分まで

                BS1(衛星第一放送)にて!
番組収録予定:7月13日(日)夕方
  出演予定:八田達夫さん(東京大学教授)
       青山やすしさん(前東京都副知事)
       五十嵐敬喜さん(法政大学教授・弁護士)
       小泉秀樹さん(東京大学助教授)
       飯島愛さん(タレント)
       井上章一さん(国際日本文化研究センター教授)    

NHK BS1「BSディベートアワー」事務局 visitors@sat.nhk.or.jp

道路の「地域に応じた構造基準の見直し」

2003年6月18日、国土交通省では、道路構造基準への全国一律的なところを見直し、
地域の裁量が入るようにローカルルールを取り入れていくことを通達しています。http://www.mlit.go.jp/road/sign/pc/localruletop.html

この中で2車線(片側1車線)の高速道路規格が第一に取り上げられています。

これまで、いわゆる高速道路(JHが作る自動車専用道路)というやつは
原則4車線必要としていました。なので、ほとんどの高速道路が4車線以上あります。
ただ、将来は4車線にする計画はしているが、
とりあえず2車線(片側1車線)だけど自動車専用道扱いにしてJHで作ってしまう、
という、「暫定2車線」というのもあります。
今回のものは、現在、暫定2車で作られているものに対してどのように影響するのでしょうか?
やっぱり4車に広げるという計画は取り下げられないのだろうな、と思います。

2車線といっても、「追い越し区間つき」という注も重要です。
暫定2車線の道路を走ったことがある方は分かると思いますが、不便です。
特にこの種の道路は山間部に多いゆえ勾配がきつく、
大型車の後ろについてunhappyになった記憶のある方も多いと思います。
中央分離帯も不十分で、「高規格」道路として安全性を十分に確保しているとはいえません。
この辺は国交省も慎重にならざるを得なかったと思います。

併せて、注目すべきは乗用車専用道の承認?というか認定?です。
乗用車専用道は、都市内道路の容量拡大策として以前から期待を集めており、
1997年6月号の土木学会誌でも紹介しています。
東京外環道路の構造案としても注目されていますし、
パリの外環道路も一部このような考え方が取り入れられています。(土木学会誌2002年4月)

閉塞感のある道路開発分野ですが、
需要の高い地方部が如何に積極的にこの改訂を活用していくのか注目されます。