地震対策として建造物に関しては、建築基準法の改正など、規制強化がなされていますが、より重要と思われる地盤への対応が遅れているように思います。
「地震災害は地盤災害である」ともいわれます。先の福岡沖地震でも、埋立て各地で液状化現象や地盤沈下が発生しました。土地専門家の「埋立地は避けるように」と忠告が現実味をましてきています。
そんなさなか、私が住む延岡市の五ヶ瀬川流域一帯では、道路一体型の区画整理が決定され、
山側を削り取り、居住区を大量に埋め立て・盛り土することになりました。しかも、当地は日向灘地震の震源域に近く、更に、東南海、南海地震の「防火対策推進地域」にも指定されています。自治体が防災対策と逆に、地震災害を拡大する大規模埋立てを行う。
何故、こんなことが起こるのか。その原因の一つとして、埋立て・盛り土に対する法規制が弱いことがあげられると思います。地盤に対する法規制の強化を急ぐべきだと考えます。