道路公団副総裁が発注の分割指示をしたことが報道されている。
ところで、公共事業の担当者が当然のこととして、それこそ全国つづ浦々まで努力しているのが、分離・分割発注ではないか?
背景は「官公需法」であり、中小企業向け発注の達成度%を毎年報告しなければならないからである。
鹿児島では、分割発注されたシールド工事を大手企業が一括上受けして問題となったこともある。
分割発注が悪なら、極端にいえば全国の土木関係者全員逮捕である。(もちろん談合幇助というためには、談合の存在の存知、分割の具体的依頼が必要かもしれないが、分割依頼は公の行動すなわち陳情として行なわれている。)
公共事業の合理化と建設産業の近代化のためには、まず「官公需法」の廃止ではないか?
[事務局注:「官公需法」=官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律 (昭和四十一年六月三十日法律第九十七号)]