国土交通省は七日、二○一一年の地上デジタル放送への完全移行に向け、
全国の国道、河川の光ファイバー網を民間放送局に開放する方針を固めた
とのこと。
公共施設の管理目的で整備したものを、他省庁の事業向けに積極的に開放するのは
珍しい事例だと感じ大変興味を持ちました。
興味を持った論点をあげると以下の通りです。
1.インフラの有効活用は歓迎したい。
お役所のセクショナリズムが言われる中、
本事例が先駆けとなり、社会資本の効率的運用につながれば画期的。
2.管理区分について
放送事業者自らが、さや管を利用して光ファイバを引くならば管理区分は明確であるが、
光ファイバー芯線毎の開放の場合、管理区分は明確に出来るのか。
放送事業の素人である国交省が、管理に関与するとすれば、色々問題があるのでは。
3.特定財源について
特定財源で整備した設備に、他事業の民間施設が入るのは若干の違和感が。
特定財源の一般財源化との関係は?
4.報道への影響は?
マスメディアの公共事業に対する論調に変化はあるか?
上記以外にも論点はあろうかと思います。
みなさんの意見をお聞かせください。
■関連サイト
北海道新聞 地デジ整備へ 国交省、光ファイバー網民放に開放 年度内にも
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/42298.html
スラッシュドット ジャパン | 地デジ、国土交通省の光ファイバー利用で視聴域拡大へ
http://slashdot.jp/article.pl?sid=07/08/14/0315223
国土交通省/事業総括調整官室/河川・道路管理用光ファイバーの利用者募集について
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/fiber/index.html
国土交通省 地域情報通信ネットワーク|整備状況
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/jouhou/index.html