鎌倉時代より存在する人工横穴洞窟「田谷の洞窟」(横浜市)の土木遺産としての検証をしていただける専門家を探しています

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 横浜市栄区の真言宗定泉寺境内に鎌倉時代より存在する人工横穴洞窟「田谷の洞窟」(全長約570m3層構造)があります。当時の僧侶の修行場として広く知られています。内部には数か所に大きなドームが点在し、そこには壁から天井まで様々なレリーフが美しく彫られており、全てを回ると四国八十八ヵ所のお遍路するのと同じご利益があるとされているものです。現在横浜市の「地域史跡名勝天然記念物」として指定を受けております。
 昨年一部(人の入れない場所)で地下水による天井崩落事案が発生し地上部で局所陥没が発生しました。道路公団の軽量骨材充填工法の基準に準じ、応急処置を施したのですが、この時に「洞窟全体が左官仕上されている」事が判明しました。
 もし鎌倉時代から存在する「左官壁」が現存しているとするのであれば、土木遺産として再検証する価値があるのではないか?そして現在の文化財指定ランクを再考する事が出来るのではないか?と考えています。また、洞窟の形状は採石場などと異なり不規則で非常に複雑に入り組んだ3層構造をしています。どのように施工されたのか?施工時の換気はどうしたのか?正確には施工年代が特定されていないので、年代特定と施工技術について工学的な見地からの検証をしていただける方を探しております。
 少なくとも700年続くこの洞窟を維持管理していく上で定泉寺と共にどのようにすべきか維持管理の方法を検討しているところです。現段階では洞窟全体を3D Scanをしデータとして保存する事を検討しています。費用も高額で小さなお寺で賄えるものではなく公的な支援を模索しています。既に横浜市とも協議を進めていますが、非常に難しく土木遺構としての価値を再考する舞台に上げるために根拠となる再検証が必要と考えています。
 その為には、土木工学(材料、施工技術)、宗教美術学、保存技術学等多分野にわたる可能性があり、まずは工学的な観点からの専門家の方にお知恵をお借りしたいと考えており、天然洞窟とは異なる人工洞窟の土木遺構としての価値の再検証をしてくださる方を探しています。

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