私の同僚の現場なのですが、以下の事象について、現場を視察に行き感じた疑問について伺います。
大正8年竣工のRC造2径間固定アーチ橋の断面修復工を行っていたのですが、橋脚(2500*4500 H8500)上部をはつった(範囲は700*500程度)ところ、表面より30cmより内部から約150〜300mm程度の大きさの玉石が複数発見されました。内部状況をファイバースコープ、非破壊検査やコアサンプリングにて詳細に確認すると、想定ですが、コンクリートを投入したのちに玉石を中心部に投入した形跡が伺われました。その調査の結果
・玉石が投入されていると想定されるのは発見箇所の1500*2000*H1500の範囲で、打設リフト(4回うちの3回目)の上段部である
・打設リフトは4回と想定され、上記同様な箇所が1リフト目上段部にも1箇所発見された
また上記の玉石確認箇所に共通していることは
・玉石の配置(噛み合わせ)によっては、拳2個程度の空洞を形成している箇所が数箇所ある
・玉石の空隙箇所にはセメント分が風化(上部からの浸水?)した砂分により充填された状態となっており、10mm程度の空隙(水みち)が幾らか形成されているようである。
そこで質問なのですが
Q:これは、当時高価な材料であるConの節約(打設終了間際にConが若干足らず、玉石により容量を確保)や、近代設備のない時代で省力化を追求し過ぎた(言葉は悪いですが「手抜き」)施工の結果と言えるでしょうか?
*上記は発注者や協力会社等の立ち話程度の会話で大勢を占める意見なのですが、私は、石積みのなどの発想よりこうした施工方法もあり得るのかなぁと思うのですが。。。
*発注者の一部には、「手抜きだ!!」と大騒ぎして、アーチ部の鉄筋も必要量配筋されていないかも知れないと懸念された方もおり、調査しましたが、アーチ部には適正に配筋がなされていました。念のため、コアによる圧縮強度試験値や鉄筋量により、耐力照査を行いましたが、構造上は十分安全であることが判明しました。
長くなりましたが、もし違う見解などありましたら、教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。 以上