第33回日本水環境学会市民セミナー「水インフラの歴史と地域の水環境 」

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日本各地には気候や地形に応じて多様な水環境があり,地域の風土,歴史,文化と密接に関係しています。また,古くからインフラ整備が進められ,
飲料水や生活用水の確保,農業生産性の向上,自然災害への対策などが行われてきました。そして,上下水道などの整備を通じて,公衆衛生の向上,
生活環境の改善,水環境の保全が行われてきました。そこで,今回の市民セミナーでは,水インフラと地域の水環境に精通している講師を招いて,
水環境に“ぶらりと散歩している気分で”学べるようなセミナーを企画しました。
本セミナーを通じて,市民の皆様に日本各地の豊かな水環境や文化,水インフラの歴史に触れていただく機会となることを期待しています。

【イベント詳細】https://www.jswe.or.jp/event/seminars/pdf/33c_seminar.pdf

【開催日時】 2024年 8月22日(木) 13:00~17:00
【会場】 オンライン(ウェビナー) ※後日、申込者を対象にセミナー動画のオンデマンド配信を予定しています。
【主催】 (公社)日本水環境学会  
【後援】 全国環境研協議会

【参加費】
会員・団体会員、非会員 1,000円(税込)
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「築土構木」と土木の関係について情報提供ください。

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近年、土木の説明に、淮南子にある「築土構木」が引用されることが多くなりました。
土木学会100周年を控えて、土木の歴史にも関心が寄せられているようです。

ところで、「築土構木」という言葉がいつごろから土木界で引用されたのか、土木学会事務局で調べてみました。
土木学会関係の文献で最初に現れたのは、1975年10月の関西支部の支部便りに掲載された、近藤泰夫氏の論説です。
ただし近藤氏も「土木の字句の発想は中国に著作された漢書淮南子にみられる「築土構木」を出典とするという。」ということで、伝聞とされています。
土木学会誌を遡ると、大正5年ごろ土木の改名論がありますが、「築土構木」は出てきません。
もちろん、土木という文言は古くから使われていて、中国では紀元前から、日本でも平安時代の文章には出てきます。
このころは、当然ながら現代の土木と建築を合わせたような構築といった概念です。
土木の由来が淮南子であるなしにかかわらず、淮南子の文章は土木の心を格調高く説明していますので、説明文として引用することは可能でしょう。

結局私たちの調べた範囲では、土木の「築土構木」由来説は1975年までしか遡れていません。
どなたか、「築土構木」を最初に紹介された文献をご存じないでしょうか?

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