アセットマネジメントの活用

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はじめまして。現在アセットマネジメントを研究しているものです。アセットマネジメントについては2004年の学会誌8月号で今後の役割と期待が様々な角度から述べられていますが、実際の道路維持業務に活用している事例はあるのでしょうか?もし活用されているならば、アセットマネジメントシステムを活用してどのような利益が得られているでしょうか?また活用されていないならば、何が活用に際しての障害となっているでしょうか?道路管理・コンサルタント・舗装工事等に携わる皆様のご回答をお待ちしています。よろしくお願いします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

システムは作れるが、データーがほとんど無いのが問題である、原因は日本で構造物は工業物として捕らえられていない。

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ご意見ありがとうございます。
データが無いためシステムの活用が出来ない、そしてそれは構造物に関するデータ構築の必要性が認識されていない、と捉えてよろしいでしょうか?
差支えが無ければ、どのレベルの道路か教えていただけないでしょうか(国道、県道、市道、高速道路等)?
舗装を例にすると、データには道路構造の諸元データ(道路幅員、勾配等)、工事履歴データ、パフォーマンスデータ(ラフネス、たわみ、舗装構成等)、環境データ等に分類できますが、それら全てのデータがないと言うことでしょうか?
質問ばかりですみません。私見では、道路メンテナンスに必要な道路諸元データはあるが、将来の道路状況を予測するモデルの構築に必要なパフォーマンスデータが無いのではないかと思います。いかがでしょうか?

ユーザー 匿名投稿者 の写真

・国道、県道、市道 を同じようなレベルです
・舗装は道路構造物の部品の中で唯一確実に消費される物ですから、アセットは比較的行いやすいものです。地方庁では三重県が良くやっています(全国でも舗装率が高い県)、国土交通省では関東あたりが進んでいます。
・アセットを行うため、データーのまとめがなされている物は現実にはありませんので
工事履歴・・塔に関しても、道路台帳と設計書を元に作成しているのが現実です
工事報告・設計書に関しては、保管期間は数年で処分されますので、よほど保管がしっかり
していないと無いのが現実です。1桁国道でも現実は同じです。
・その他、役所がどのように財産を管理し資料の整理・保管をしているか現実を見・聞されるのも一つの方法です。
・JHは知りませんが、外部から閉鎖された空間ですから、割と進んでいるかもしれません

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ご回答ありがとうございます。
やはりデータの蓄積は一番厄介ですね。特に人員の確保されていない事務所等では全ての工事履歴や構造物データをまとめるのは難しいことだと思います。アセットマネジメントの活用を阻む1番の問題と受け取れますね。
その他に何か問題があるでしょうか?例えば、既に存在するデータシステムを変更できない、変化に対して組織が抵抗している、教育の不足、導入コスト等。
個人的な意見ですが、国の代表的な組織がアセットマネジメントの活用事例や手法を紹介したり、大学等の研究教育機関で次世代を担う技術者に教育を提供するのが必要だと思います。そういった土台があって、システムの開発・配備に理解が生まれ、活用されていくのではないでしょうか?既にそういった事が行われていればお教え下さい。またこの意見に対し、どのように思いますか?

ユーザー 匿名投稿者 の写真

・既存のデーターは、収集内容の定義をしないままの物が多く何が含まれているのか分から
ない物が多い。

・データーの内容を一番良く知り理解している方々が作成するのが一番だと思いますが。土
木関係者だけではなく、工業・建築関係者が考えた(すでに行っているのでしょうが)土木
構造物のアセットマネジメントもよいのではないでしょうか。

ユーザー daisuke の写真

・データは何かに活用するために収集されるもので、定義をするのが前提となります。しかしこれまで収集してきたからという理由で未だに収集していることがあるのかもしれませんね。アセットマネジメントをメンテナンスに活用するためには、このようなデータが必要だときちんと定義をして収集することが重要となりますね。

・工業・建築関係のマネジメントというと土木構造物よりも細かい施設や部品等のマネジメントという印象を受けます。どのような点が土木に応用できるでしょうか?

ユーザー daisuke の写真

現在アメリカではアセットマネジメントに関する研究調査が盛んに行われています。その一例としてAASHTOにより提供されているアセットマネジメントの情報交換のホームページ(http://assetmanagement.transportation.org/tam/aashto.nsf/home)が良い例かと思います。"Best Practice"と言われる成功事例がどのように展開されたか、そのプロセス等の情報が提供されています。また最近ではアセットマネジメントがどのように世界で展開されているか、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリスの事例も掲載されています。それらの事例は日本のアセットマネジメントの将来に大変役立つかと思います。興味のある方は是非立ち寄ってみてください。また日本でも精力的に取り組んでいる事例がありましたら、投稿してみてはいかがでしょうか?