排水性舗装での基層への荷重の影響について

セクション: 
|
ユーザー 匿名投稿者 の写真

排水性舗装では空隙を多く含むため、荷重の伝達は主に粗骨材の接触を介して行われるものと考えられます。
荷重の働く方向に対して粗骨材同士の接触面が垂直な場合は、荷重は粗骨材に伝えられます。一方、荷重の働く方向に対して粗骨材同士の接触面が垂直から傾いている場合は、荷重の粗骨材の接触面に垂直方向の成分は粗骨材に伝えられ、荷重の粗骨材の接触面に平行方向の成分は粗骨材間のすべり力となります。
排水性舗装用のアスファルトは、粘度が高く軟らかいので、粗骨材を厚く覆い、変形しやすくなります。そのため、すべり方向の抵抗力は小さくなり、荷重の影響が作用箇所の下から広がらず、一方、作用箇所の下では、従来の舗装と比べて、荷重が大きいことが予想されます。
このことについて論じた文献、または、圧力センサーを並べた上に排水性舗装の表層をおいて表層下面での荷重の分布を測定したというような実験結果をご存知でしたら教えてください。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

舗装に作用する荷重が点や線であれば、そのとおりかも知れません。
そうでなければ、通常と変わらない気がします。
私が知らないだけかも知れませんが、透水性舗装でせん断変形が多いなどの報告も聞いた事がありません。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

排水性舗装では密粒度舗装のように粗骨材の周りが細骨材とアスファルトで充填されているわけではなく空洞があります。ですから、荷重は点で作用しているのではないでしょうか。13mmトップで厚さが4・5cmとすると、荷重が平均化されるには薄すぎる可能性があるように思います。舗装を均質なものと考えてはいけないように思います。この点が実験データがあればはっきりするのですが。
排水性舗装では局部流動が多く発生します。この原因として基層の弱体化が指摘されていますが、この弱体化の原因が排水性舗装にある可能性もあると考えられます。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

その骨材(ひと粒)には、反対側からも同程度の平行方向成分力が働いて、結局のところ水平力は打ち消されると考えるのが妥当では? つまり、全体でみたら、水平力(すべり力)は無視できるという考え方です。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

荷重の縁の部分を除いては、おっしゃる通りだと思います。通常、縁のところでは、垂直方向に45度で、荷重は広がっていくと考えます。しかし、排水性舗装では、そんなには広がらないという考え方です。