逆T式橋台コンクリート施工の際の打継位置について

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逆T式橋台コンクリートの施工において、コンクリートの打継位置は、一般的に底版コンクリート(フーチング)天端で良いものだと思っておりましたが、先日、仕様書等で打継目は、原則としてせん断力の小さい位置に設けることとなっているので駄目ではないのかと言う指摘を受けました。実際どうなのでしょうか。ご教示いただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

それは梁の場合ですね。
下部工はフーチング天端で大丈夫です。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

コメントありがとうございました。

ユーザー 中筋 智之 の写真

 鉛直・水平打継目共に,なるべく剪断力が小さい位置又は打継面に,ほぼ直角に圧縮力が加わる位置に設け,止むを得ず剪断力が大きい位置に打継目を設ける場合,直径の20
倍以上の定着長鉄筋を通して補強するとしています(concrete技士textbook文献1).
 地震時に水平方向加振されると上部構造及び橋脚の慣性力に因り,footing直上の橋脚には埋戻土を締め固めても成層地盤と同じ地盤反力を得られないと,曲げ・剪断力が
大きく成ります.
 私が早大で秋山教授の講義に提出した下記URLのreport(著作権の為,無断転載禁)で,十勝沖地震に因りfooting直上で橋軸方向加振され圧縮側帯鉄筋が過密で主鉄筋が局部座屈
し被りの無筋concreteが剥れ,指摘された様に実際では供用中の被災を防げない場合が有ります.
https://app.box.com/s/89dhnzz3fqxvh54ld4s5atnwrajdgz4v
 slab又は梁のconcreteが壁又は柱のconcreteと連続している場合や張出部の有る構造物の場合,断面の異なる部分で沈下量が相違する為,一度にconcreteを打つと境界面付近に
沈下ひび割れが発生する事が多い為,単一体として働かねば成らない壁,柱のconcreteの沈下がほぼ終了する4時間後に,slab,梁のconcreteを打込む.(文献2,3及び総合建設会社での私
の元上司からの指導)
 液体と固体との中間であるfresh concrete打設後のbleedingに因る沈下に伴う型枠から受ける摩擦応力度は型枠からの直交抗力度に静止摩擦係数を乗じた値である為,型枠傾斜
やconcrete断面積が違う橋脚と張出部とで沈下量が異なると私は推察し,上述の張出部での留意は,footingと橋脚の境界部での打設にも参考に成ると考え,footing上端迄打設後,
気温に依るがconcreteの沈下がほぼ終了する4時間後に脆弱なlaitanceを取り除きbleeding水を吸水後,橋脚のconcreteを打設する説明をしては如何でしょうか.
参考文献
1)日本コンクリート工学協会:コンクリート技術の要点'08,pp.164,165 2)村田二郎:コンクリート技術100講,pp.313,320,山海堂,1993.5
3)土木学会:2017年版コンクリート標準示方書 施工編