重力式擁壁の水平打ち継ぎ目について教えてください

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高さ10mの重力式擁壁の防潮堤工事を担当しています。
1リフトの高さ約1.0mで層状に打設して構築して行きますが、先日発注者から背面に盛土する場合には各リフトの水平打ち継ぎ目については、階段状または突起状のものを設けて打ち継ぐのが本来ではとの指摘がありました。確かにもたれ式擁壁についてはそのように打ち継ぐ仕様になっていますが、重力式擁壁の場合、ダムや堰堤等と同様にそのような形式にはならないと思いますし、基本設計についても水平に打ち継ぐようになっています。
重力式ともたれ式擁壁の打ち継ぎ方法の違いについて教えていただけませんか?

拙い文章で伝わりにくいと思いますが、どなたかお知恵をお貸しください。

コメント

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国交省や各自治体の仕様書では、もたれ式は階段状にして鉄筋を埋め込む旨の表記がありますが、重力式では施工方法については触れていないと思います。
重力式の用途?(コンクリートそのものの重力でもたせる)を考慮しますと、打ち継ぎ目に細工をしたり鉄筋を入れるのはあまり意味がないように思います。

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返信ありがとうございます。
確かに仕様書においては「水平打ち継ぎ目の構造は、鍵形として表・裏をそれぞれ10㎝程度の位置に異形鉄筋を50cm間隔で配置する」とされています。但し、そこに記載されている標準構造図はもたれ式擁壁の図となっています。
従って、単純に解釈の問題だとも考えられますが、仰るとおり自重でもたせるものと背面の地盤にもたれさせて土圧を抑制するものでは同じ擁壁でも少し考え方が違うと思います。

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本来、コンクリート構造物に水平打ち継ぎ目を設けるのは好ましくないことです。土木工事共通仕様書には打ち継ぎ目は図面に明記する必要があります。
また、せん断力(土圧)の大きい位置には、ほぞや鋼材を配置して補強するとあります。
もたれ擁壁はその構造から一度に打設すると後ろに転倒してしまうためやむを得ずうち継いでいるものですよね。積ブロックと同じです。

水平方向には1回で打設できないコンクリート量なのですか?そうであるならば、ほぞや差し筋を設ける必要があるように思いますが。

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返信ありがとうございます。
構造的には下端の幅が約11mから1:0.5の勾配をもって10mの高さを構築することになります。
従って、重力式擁壁とはいえ砂防堰堤又は、ダムのような形状をイメージしていただいたほうが良いかと思います。
設計者(コンサルタント)の基本設計においても、水平打ち継ぎ目は約1mを標準としておりコンクリートのひび割れの検討もそのようにされています。
仮にこれがダム又は堰堤の場合でもほぞや差筋する必要があるのでしょうか?

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堰堤の場合はグリーンカットという面倒なレイタンス処理をしています。
砂防技術指針等を参照ください。