擁壁底面と地盤との間の付着力

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擁壁工について、施工実績等でご存知でしたらお知恵をご拝借願います。
アンダーパスの掘割式擁壁をこれから、施工する段階です。
設計段階では擁壁の基礎地盤は経済性に優れた「置換工」を選定しておりましたが、施工業者より、「地盤改良(パワーブレンダー」を実施したいと提案がありました。
ただし、本設計が”滑動”が決定ケースの為、置換工(現状土を砂質土に置換え)と地盤改良(粘性土を地盤改良)では、擁壁底面と地盤との間の摩擦係数が異なる為、単純に変更できないことは施工業者も理解しております。
ここで、擁壁底面と地盤との間の付着力に着目した場合、設計段階では、土質試験は実施しているものの、ボーリング調査地点から距離があり、また、ボーリング地点によって粘着力に差があった為(C=25kN/m2、65kN/m2)、安全側に考えて、擁壁底面と地盤との付着力は考慮しておりませんでした(C=0kN/m2)。
今回、施工業者はパワーブレンダー工法を想定しており、以下の思想から底盤部に粘着力を評価できると提案してきています。
1)地盤改良体は品質確保をして構築する構造体であり所定の一時軸圧縮強度quを得られる
  ➞C=1/2quの関係式から、粘着力を評価できる。
2)改良体として永久に評価できる
設計段階では擁壁工指針通り、底盤部の粘着力を期待しない設計で問題ないと思いますが、地盤改良を行うことによって得られたquからCを導き底盤部の粘着力として考えて良いものでしょうか。
現場での変更事例としてありますまか。

コメント

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置換工や地盤改良は通常地盤支持力が確保できないときに行うものと理解していますが。滑動を満足しない場合には擁壁そのものの重量を増やすか底面にテーパーを付けるか突起を設ける等で対策すると思いますが。擁壁と地盤との摩擦係数は道路土工擁壁工指針で決められています。良質土に置換することで0.5→0.6になるということで滑動に対して抵抗力をアップさせているということでよろしいのでしょうか?道路土工では付着力は考慮しないとなっています。粘着力Cを岩盤なみの摩擦係数のアップに理論づけする必要があると思います。
地盤改良するなら根入れ部分を改良して、受働土圧を抵抗力に計上する方が良いのではないですか?