縦断勾配の代数差の制限または設計車両の最低地上高について

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現在、工場用地の車両進入路の縦断勾配について検討を行っています。

設計車両は、三菱ふそうのHPに記載されている大型トラックを参考に諸元を入力しています。

このとき、最低地上高が200mm~170mmと記載されていますが、車両前端部、ホイールベース中間部、車両後端部全てに同数値を採用して計算ソフトで計算すると、5%以上の勾配で、出入りのときに車両後端部が路面に接触してしまいます。

上記の場合について質問が2つあります。

 1. 設計車両の最低地上高は、どのように設定されていますか。
   車両前端部、ホイールベース中間部、車両後端部全てに同数値を採用さているのでしょうか。

 2. 設計に際して、縦断勾配の代数差の概略値があるのでしょうか。

コメント

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上記質問の「1.」について

道路運送車両の保安基準(H27.6.15 現在)

 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示より

 最低地上高 第163条

  二 ロ(2) 軸距に位置する自動車の地上高は、次式により得られた値以上であること。

         H=Wb・1/2・sin2°20’+4 (cm)

  二 ロ(3) 前輪より自動車の前方又は後輪より自動車の後方に位置する自動車の地上高は、次式により得られた値以上であること。

         H=Ob・sin6°20’+2 (cm)

 より、道路構造令の普通自動車の場合、 Wb=650cm Ob=150cm Ob=400cm から、 前端部H=18cm、中間部H=17cm、後端部H=46cmにて
計算しても問題はないでしょうか。

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直接の回答になっていませんが、簡易駐車場の斜路の前後で使われる緩傾斜の斜路(例えば5%なら2.5%)と同様なものを5%の斜路上端・下端に車長程度(例えば6m)挿入すれば、最低地上高の問題は大概クリア出来るのでは無いでしょうか?ソフトがそのような二段折れに対応しているのか否かよく判りませんが、縦断曲線の挿入でも代替可能かと想像します。

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使用する電算ソフトが信頼できるか確認しましたか

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OPDS様、匿名投稿者様、ご返信いただきありがとうございます。

>使用する電算ソフト・・・・・確認しましたか

使用しているソフトの仕様を把握できていませんでした。
図面と計算書の内容が一致していると思っていましたが、

出力された計算書は、入力した縦断勾配や縦断曲線について検討を行わず、
単純に車両の長さに関する条件と最低地上高からもとまる限界勾配だけの記載でした。

図面側では、縦断曲線を合わせた検討が行われていました。

>5%以上の勾配で、出入りのときに車両後端部が路面に接触・・・・・

道路構造令の普通自動車の諸元に、最低地上高を0.17m(前端・軸間・後端共)、
VCL=10mで入力して計算したところ、8%位までOKでした。

十分な確認を行わず申し訳ありませんでした。

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本日、施主と打合せしてきたのですが、設計車両が10tトラックから30tトレーラに変更になり
車両の諸元から見直しになりました。

大型の運搬車両の乗り入れにおける縦断勾配の代数差の制限や最低地上高について何か参考となる書籍等があるのでしょうか。

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セミトレーラ車が対象なら、社団法人 日本自動車車体工業会 トレーラ部会 トレーラサービスマニュアル P.59-60が参考になるかもしれません。

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OPDS様、ご返信いただきありがとうございます。

>トレーラサービスマニュアル

ご提示の「トレーラサービスマニュアル」を確認いたしました。

 P59について
  同マニュアルの条件にて簡易に計算を行ってみました。

  縦断勾配 4%
   軸距 5m未満 0.04×5/2=0.100m 0.150-0.100=0.05m
   軸距 6m未満 0.04×6/2=0.120m 0.170-0.120=0.05m
   軸距 7m未満 0.04×7/2=0.140m 0.190-0.140=0.05m
   軸距 8m未満 0.04×8/2=0.160m 0.210-0.160=0.05m
   軸距 9m未満 0.04×9/2=0.180m 0.230-0.180=0.05m
     ・
     ・
     ・
  腹つきする限界値に0.05mの余裕を見込んでいるのでしょうか?

  使用される30tセミトレーラーのメーカーがわかないので
  インターネット上で確認できるメーカーのHPを参考にすると
  軸距の最小値は8.5m強と思われるため、軸距を安全側に考えて9.0m、
  縦断勾配を5~11%と仮定して単純計算すると、各縦断勾配における
  必要最低地上高は以下のようになりました。

   進入路の縦断勾配変化 i1=0% → i2=i% → i3=0%
    i2= 5% 代数差 5%  0.05/2×9.0/2+0.05=0.17m
    i2= 6% 代数差 6%  0.06/2×9.0/2+0.05=0.19m
    i2= 7% 代数差 7%  0.07/2×9.0/2+0.05=0.21m
    i2= 8% 代数差 8%  0.08/2×9.0/2+0.05=0.23m
    i2= 9% 代数差 9%  0.09/2×9.0/2+0.05=0.26m
    i2= 10% 代数差 10%  0.10/2×9.0/2+0.05=0.28m
    i2= 11% 代数差 11%  0.11/2×9.0/2+0.05=0.30m

  セミトレーラーの最低地上高をインターネット上で検索すると
  0.30mが多そうですが0.17mというのもあるので積載時の最低地上高を
  0.17mと仮定すると、必要最低地上高は 0.17+0.05=0.23m となり、
  縦断勾配が8%を超えると腹つきする可能性がでてきます。

    i2= 8% 0.23m = 0.23m OK
    i2= 9% 0.26m ≧ 0.23m Out
    i2= 10% 0.28m ≧ 0.23m Out
    i2= 11% 0.30m ≧ 0.23m Out

  用地上の制約があるので、設計速度を20km/hr未満として、
  衝撃緩和曲線長R=100m、VCL=10mとすると

    i2= 9% 0.26- 9/800×10=0.15m ≦ 0.23m OK (R=111m)
    i2= 10% 0.28-10/800×10=0.16m ≦ 0.23m OK (R=100m)
    i2= 11% 0.30-11/800×10=0.17m ≦ 0.23m OK (R=90.9m)Out

  今の仮定値と単純計算ににおける縦断勾配の代数差は、10%以下となりますが、
  考え方に誤りはないでしょうか。
  
  現在、トレーラーメーカーに最低地上高を含む車両の諸元等について
  問い合わせしているので、最終的には計算ソフトで確認を行います。

 P60について
  トラクタとトレーラーの車体の接触についても検討が必要なのですね。
  合わせてメーカーに確認中いたします。

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5cmは満載時や衝撃によるトレーラ車の沈み込みを考慮した余裕高と推察します。
敷地に制約が有るようですが、セミトレーラ車が煩雑に利用するのであれば、勾配は出来る限りゆるく(例えばマニュアルに有る4%程度と)する、縦断曲線長も規定長を単にクリアするだけでなく、少し余裕をみて長めにとるべき(例えば、セミトレーラ車長前後など)と思料します。
なお、斜路の直前・直後で車輌が右左折する必要が有る場合、車輌(特にトレーラ側)の軌跡に留意され、前面道路の段差部(歩道が有る場合)で、低床トレーラが腹付きしたり、乗り込み部の縁石に乗り上げたり、斜路から逸脱しないよう、またキングピン付近のトラクタとトレーラの接触については左右への傾きも含めて、併せて検証されることをお勧めします。
本来なら、軌跡以外の検討が必要ないよう、敷地側の高さを変えるべきなのかもしれませんが?

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>OPDS様、上の方でいただいたご回答の、

>>簡易駐車場の斜路の前後で使われる緩傾斜の斜路

>についてですが、これは何か基準となる書籍があるのでしょうか。

 駐車場法施行令第8条ですね。