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ホーム › 【お礼】建設業における生産性の定義問題について【お礼】建設業における生産性の定義問題について
前々スレ
建設業における生産性の定義が間違っていると思う件について
https://jsce.jp/pro/node/8362
前スレ
財務省(他業種)と国土交通省(建設業)の「生産性」に関する認識の乖離の可視化
https://jsce.jp/pro/node/8808
表記の件に関しまして、最近気づきましたが2024年5月より国総研にて付加価値労働生産性に関する研究が始まっておりました。その募集要領の中で私が問題提起しました物的生産性と付加価値生産性の定義について記載がありました。多少は国交省に問題意識が伝わったのかなと思っております。国交省の中でご尽力していただいた方も、この土木学会の掲示板を見てくださってお力を貸していただいた方もいらっしゃると思っております。この場を借りまして皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
■01_募集要領(土木工事における付加価値生産性把握に向けた研究 研究協力業者)
https://www.nilim.go.jp/lab/pfg/fukakachi/downloads/fukakachi_bosyuu.pdf
社会資本高度化研究室Home
https://www.nilim.go.jp/lab/pfg/index.htm
私の目標としましては前スレに書きましたが「せめて、「生産性」を緑線(物的生産性)ではなく青線(付加価値生産性)で議論する建設業界であって欲しい」が、達成されそうなので大人しく引っ込むこととしますが、最後に一つ話題を提供させていただきます。
論考の中でも紹介させていただきました、大野耐一氏の「トヨタ生産方式」について、考え方をまとめたyoutube動画を紹介させて頂きます。本当は本を買って読んで頂きたいですが、一部抜粋であっても重要な点は抑えておりますのでご参考になれば幸いです。
※「目のない「少人化」」の話とか、大野耐一氏自身が思うヘンリー・フォードに対する洞察とか、動画には出てこない素晴らしい内容ありますので関心ある方は是非。
【神回】インダストリー4.0の真意とは「何か」を解説。これが分かればIoTを使った改善方法や、工場の改善はおろか、全ての業務を改善できる。
https://www.youtube.com/watch?v=kyLzDDY3Ii8
この方、ものづくり太郎さんという製造業系のNo.1 youtuberになります。最近は自民党の甘利明衆議院議員と対談動画を出されたり、山田太郎参議院議員と一緒にタイに工場視察に行かれたりしている大変実力のある方であります。そんな方が製造業のみならずあらゆるビジネスに適用できるとまで言った「トヨタ生産方式」の解説動画です。他業種の私でも勉強になることが多くありますし、自分の勉強不足を痛感させられた動画になります。建設業は製造業に付加価値労働生産性で2倍の差をつけられておりますが、その一端を感じることできる内容だと思っております。我々よりも遥かに厳しい競争をしている製造業トップ企業の考え方の基礎を知ることは建設業の発展に必要なことと思っております。大量生産(計画生産)に挑み、原価低減につながるムダを見抜くとはどういうことなのか。建設業は一品生産(オーダーメイド)だから製造業とは違うとはよく耳にする言葉ですが、我々はここまで生産性の向上に対して真剣に向き合えているのかを知る手がかりになると思います。
1978年の著書ですので、当然この基礎のうえに発展させたビジネスを構築しているのが現代の最先端です。考え方として正直50年以上遅れている現実を直視しなければならないのが建設業の生産性問題の辛いところですが、レベルが全く違う現状を把握しなければ先に進まないのも事実かと思っております。
もちろん建設業にも「建設現場の工場化を目指している」って、他業種を研究して努力されている建設会社さんがいらっしゃいますし、週休2日のことだったと思いますが「(建設業は)他業種に負けているのに、追い付け、追い越せという気持ちが弱い」って問題意識をもって取り組んでいる方がいます。私もまったくその通りだと思っておりますし、他業種に負けていて悔しいという気持ちがありますので他業種に勝てる建設業を目指したいですね。本気で取り組まれている方の参考となれば幸いです。
コメント
#9539 Re: 【お礼】建設業における生産性の定義問題について
大事なこと書き忘れてましたので、追記しておきます。
この土木学会の掲示板に投稿することを許可頂きました土木学会事務局の方にも多大なる感謝を表します。
かなり厳しいことを書きましたが、少なくとも主張には一理あって公開することが公益に資すると判断頂いたおかげで投稿出来ていると思っておりますので、本当にありがとうございます。