自然電位法による鉄筋腐食

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鉄筋腐食を非破壊で調査するのに自然電位法というのがありますが、初歩的な事をお教えください。
コンクリート表面が絶縁材料で被覆されていると測定できないとあるのですが、表面保護のため塗装されている場合もそうなのでしょうか?

コメント

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電気が流れることと湿潤状態にできることが条件です。

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塗装の他,金属被覆や樹脂系モルタルでも鉄筋自然電位は測定できません.
ただし,被覆材を部分的に剥がせば測定はできます.
すなわちコンクリート素地は露出させればいいわけです.
なお,自然電位測定の際には,一部鉄筋を斫り出す必要がありますので,完全非破壊ではなく微破壊調査となります.
電位測定の際には電流は流しません(厳密には極めて微弱な信号電流は流れます).電流が流れてしまうと鉄筋や,照合電極が分極という現象を起こし,電位が変わってしまうためです.このため測定に使用する電圧計の内部抵抗は土木学会では100MΩ以上,電気化学系の学会では100~1000GΩ以上とされています.市販の安価な電圧計の内部抵抗は1MΩ程度なので,あまり推奨できません.ある程度高価なものですと1000MΩ(1GΩ)あるので大丈夫かと思います.

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ありがとうございます。良く分かりました。