中性化と水の浸透に伴う鋼材腐食の検査についてお教えください

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カーボンニュートラルをねらい、高炉セメントを大量使用したコンクリートが提案されています。
1)2023年版示方書では、水分浸透速度にかかわる鉄筋腐食を、中性化にかかわる腐食に優先して照査することになった、と
認識したいます。そうしますと、高炉セメントを大量使用したコンクリートの適用範囲が、中性化の問題から解放されて、
一般の地上構造物に拡大されるのではないか?と考えます。その様な設計のもとで作られた構造物は多いのでしょうか?
最近の傾向をお教えください。
2)高炉セメントを大量使用したコンクリート(高炉C種使用コンクリートを含む)の水分浸透速度係数のデータは
どの程度得られているのでしょうか?
3)維持管理編で、鉄筋腐食深さを予測するのに対象(既存)構造物の水分浸透速度係数のデータが必要なのに、
なぜ、「3編・調査」の解説 表2.1.1 調査方法と得られる情報の例 の中に、「コンクリートの水分浸透速度係数」が
入っていないのか?
などの現在情報が知りたくて、投稿いたしました。
関係者の皆様、是非お教えください、よろしくお願いいたします。

コメント

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カーボンニュートラル目的を主として高炉セメントを使う事などあるのですか?
普通ポルトと高炉のセメント量の差は僅かで、カーボンニュートラルに寄与するほどのものではないと思います。
それよりも、普通ポルトを使わなきゃいけない、もしくは高炉を使わなきゃいけない、施工時期によるところが大きいなかではカーボンニュートラルは副次要因ではないかと思います。
水掛かりの問題は詳しく分かりませんが、鉄筋腐食要因の大半を占めるわけではなく、本当に少ない%だと思います。
私の理解度が足りないかも知れませんが・・・

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土木構造物は、現在一般的には高炉セメントが使用されていると思いますが。
ASRの抑制効果、マスコン対策、長期強度が高い、耐久性がある等から使用されていると思います。
また、普通セメントと比べ製造時に約40%Co2排出量が削減されますので、カーボンニュートラル対策としても一般的です。

鉄筋腐食は、かぶりが十分あり密実なコンクリートであれば生じません。水分が浸透するようなひび割れを無くすことが大切です。

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私もそう思います。ただ、橋梁の床版や壁高欄などの薄くて長いものは乾燥収縮ひび割れが入りやすいということで、NEXCOは普通ポルトランドセメントを使うようになっています。国交省工事にについては、橋梁床版、壁高欄とも高炉セメントB種仕様となっていますが、受注後に変更するのが一般的です(変更できない場合もあります)。それから、RC示方書施工編でも注意を促しているように、高炉スラグの微細化、添加量増加等により普通ポルトランドセメントよりも断熱温度上昇量が大きい場合もあり、マスコン対策として使用する場合は、生コン工場、メーカー等に念の為問い合わせるのが無難です。

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ご意見ありがとうございます。
CO2排出をより少なくするために、高炉C種セメントを使うことが考えられます。
従来では、中性化が速いために、水中構造や無筋構造に限られてきましたが、新しいコンクリート示方書の「鋼材腐食の照査」では、
「中性化による照査」から「水分浸透による照査」に改訂されています。
そのような背景のもと、一般構造物に、どの程度高炉C種が適用されているのか?を
知りたかったわけです。ご回答ありがというございました。

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高炉C種は、ほとんど流通していないと思います。B種が主流です。
また上記で回答されているように高炉セメントB種はかなり以前から一般構造物に適用されています。
公共事業では、積算上普通セメントより安価でASR対策に有用だからと思います。