擁壁 粘着力 根入れ

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土木ど素人です

擁壁の構造計算で粘着力を無視するのはなぜですか?
感覚的に粘性土でも硬いものもありますし、砂質土よりも空隙がなく粒子が結合して粘着があり強い気がするのですが。

また通常根入れを50cmは確保することになっていますが、50cmの根拠はありますか?民地側で掘削されても大丈夫というところで50cmでしょうか?

コメント

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・粘着力について
道路土工 擁壁工指針(H24.7)P.65 4-3 (2) 1)土質定数より
「粘着力cについては。過大評価にならないよう低減等を行い設定する必要がある。」
→粘着力を考慮することにより安定計算上有利になりますので、不利側で検討するためにこのような記述であると考えられます。当方が擁壁の計算をする際はc=0で行っております。

・根入れ50cmについて
道路土工 擁壁工指針(H24.7)P.127 5-3-2 (2)根入れ深さより
「擁壁の直接基礎の根入れ深さDfは、・・・原則として50cm以上は確保するものとする。直接基礎の根入れ深さは、・・・地盤の洗掘や掘削(・・・)の影響を考慮する必要があり、・・・」
→上記の通り、前面地盤の掘削があると仮定して根入れ50cmと規定されています。これは道路土工の規定であり、宅地造成となりますとまた変わります。(35cmなど土質条件によります)