コンクリート圧縮試験について

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コンクリート圧縮試験の原理について教えてください。
何故,荷重を示す針の動きだけで供試体が破壊がされたことがわかるのでしょうか?
一見,供試体は破壊されていない様にも見えますが・・・

コメント

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圧縮強度試験をするときの、応力ひずみ曲線を想像してください。
イメージできなければ、下記の2ページ目を見てください。

http://c-pc8.civil.musashi-tech.ac.jp/RC/ciber/conc/conc_pdf/dobokuzikken.pdf

応力ひずみ曲線のピークを過ぎれば、荷重は下がるばかりです。
ピークの時点では供試体は、まだバラバラにはなっていません。
ピークさえわかれば、強度は算定できます。

バラバラにすると掃除が大変なので、普通はここで止めます。

高強度コンクリートになると、応力ひずみ曲線のピークを過ぎた
ところで、爆裂します。試験機の剛性が高ければ、爆裂しない
のですが、普通の試験機では、鋼製の柱もこの時点で伸びて
しまっていて、ピーク後、そのエネルギーが一気に解放されます。
コンクリート供試体は粉々になります。
怖いし、掃除が大変です。

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回答ありがとうございました。
と言うことは,荷重を示す針の動きで応力のピークを把握すると言うことだと思いますが,具体的にどのような動きでしょうか?

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最近は全自動の機械なので、中でどう制御しているか
知りません。しかし手動でやるときは、次のようです。

強度の9割くらいまでは、油の送りを一定にしておくと
荷重も一定速度で上がっていきます。
強度の9割くらいまで行くと、だんだん荷重の上がり方が
鈍くなってきます。従って、油の送りをだんだんと増やして
行きます。しかし、ピークになると、油をどんどん送っても
荷重は上がらなくなります。そして、ピークを越えると
荷重が下がります。ここが、最大荷重で、コンクリートの
強度になるわけです。

古いアムスラー試験機で、一回経験すると、感覚が掴めると
思うのですが。