ヒューム管基礎の使い分け及び土被りについて

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ヒューム管の基礎について砂基礎とコンクリート基礎がありますが、一般的に使い分けがあるのでしょうか。
カルバート工指針には特に使い分け等は指示されていなかったと記憶しております。
また、土被り0.5m以下は「適用性の確認が必要な範囲」と示されていますが、適用性の確認とは具体的にどのようなことをいうのでしょうか。
お手数ですが、ご教示の程よろしくお願い致します。

コメント

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以下,ご参考になれば幸いです.

Q1 砂基礎とコンクリート基礎の使い分け

「道路土工 カルバート工指針 平成22年3月」P180の上から2行目~4行目に

 一般的に砂基礎又は砕石基礎は比較的良好な地盤に採用し,
 コンクリート基礎は地盤が軟弱な場合や管に働く外力が大きい場合に採用する.

との記載があります.
また,

「全国ヒューム管協会 技術資料 ヒューム管設計施工要覧」P140からP141に

 1)直接基礎
 2)砂又は砕石基礎
 3)コンクリート基礎

の記載があり一部抜粋すると,

 1)「弾性支承となり得ないような硬質地盤では不適当である.
 2)据付地盤が岩盤の場合は,必ずこの型式の基礎とする必要がある.
   管底に流水があって,基礎地盤が洗掘されるおそれのある場合や,
   地下水位が高く,地震による砂の流動化が予測される所では砕石基礎とするのがよい.
 3)外圧荷重による管体の変形を十分拘束できるだけの剛性がなくてはならない.

上記から,基礎地盤の状況や外圧の大きさによって基礎形式を使い分けるものと思います.

Q2 土被り0.5m以下の適用性の確認とは

 土被り0.5m以上であれば各機関の標準設計※に基づけばよいので,土被りが0.5m以下の場合は
 実際に想定される設計条件で検討を行う必要があるのではないでしょうか.
 ※例「道路土工 擁壁・カルバート・仮設構造物工指針 昭和62年5月」P138~P143

 「全国ヒューム管協会 技術資料 ヒューム管設計施工要覧」P204~に
 360°基礎での設計計算例が記載されています.

 個人的には土被り0.5m以下で活荷重を考慮する場合は,鉄筋コンクリート台付管か
 小型のBOXカルバート,高密度ポリエチレン管等を比較して用いる事が多いです.

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ご回答ありがとうございます。
細かく見ていたつもりでしたが、見落としておりました。
参考にさせていただきます。