軽量盛土の山側固定アンカーの考え方とアンカー頭部の維持管理について

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災害復旧などで軽量盛土工法を利用して山間地の道路を復旧設計する場合、軽量盛土背面に発生する土圧やすべりについて、前もって山留め工(受圧板+アンカー工(鉄筋挿入工))を施工し、地山を安定させた後に軽量盛土を行うことが多くあります。
 軽量盛土工は、頭部に路床等が載りトップヘビーな状態となるため、地震時にかかる水平荷重を床板に連結したアンカーを山側へ打設して固定することとなりますが、この際、軽量盛土のアンカー工と山側の土圧等(くさび土圧やすべりなど)を抑えるためのアンカー工を兼用できるか否かについてお教え願いたいと思います。 これまで、それぞれのアンカー工は、”別物”と考えてきましたが、もし兼用可能であれば、コスト縮減につながると考えます(別孔でアンカーを打設しなくて済むため)。
 さらに、別のことになりますが、土留めアンカー工を施工してから軽量盛土を行うと、アンカーヘッドが地中へ隠れてしまい、アンカーのメンテナンス出来なくなる問題があると思います(これまでは埋め殺しで施工していました)。今後の動向(可否等)があればお教えください。

コメント

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施工の観点から言いますと、安全性に問題ありだと思います。
災害で崩壊しているのり面をアンカーにより安定させる→軽量盛土の施工実施
の手順ですので、アンカーを同時施工とは設計上のみの話になると思います。
アンカーヘッドの点検は重要だと思いますが、のり面の動態観測でカバーできるのではないでしょうか。