プライムコートを未施工の場合に起こり得る不具合を教えて下さい。

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建築の技術者です。
舗装工事の協力業者様より『駐車場のアスファルト舗装にプライムコートは必要ない。』と言われましたが、調べると路盤と表層の密着性を得るために必要であると判断いたしました。
しかし、解らないのが『プライムコートを未施工の場合に起こり得る不具合』です。未施工の場合にどんな事象が起こり得るのか、実例や画像などありましたらご教授をお願いいたします。

コメント

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『駐車場が公共なのか民間なのか耐用年数がどうなのか不明ですが
プライムコートの目的は
路盤の防水性を高め、舗設するアスファルトとなじみです
防水性が悪いと言うことは路盤に水が進入し損傷が早くなる(路盤工は舗装から水が浸入して支持力が低下することは想定していない・・・そのために排水計画があるのだから)
なじみが悪いとは温度変形に対する追随性がなく浮きが生じアスファルトにひび割れとか損傷が起こりやすくなる
また、浮きが生じると輪荷重によってもアスファルトにひび割れが生じる・・・ひび割れが生じると防水性はますます
悪くなる

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ご回答ありがとうございます。
承知いたしました、ひび割れが発生し得る主な現象という事なんですね。
ひとつ疑問ですが、浸透舗装の場合はプライムコートではなくサンドクッション層をもうけると思いますが表層の追随性が高いと言うことなんでしょうか?
理解が浅くて申し訳ありませんが、是非教えて頂けますようにお願いいたします。

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>『駐車場のアスファルト舗装にプライムコートは必要ない。』
のいうのは誤りで、
国土交通省 官庁営繕部の「構内舗装・排水設計基準」では、駐車場・車路・歩行者通路まで、すべてプライムコートを実施することが標準となっています。

そもそもプライムコートの目的は、路盤とアスファルト舗装とのなじみ(接着)を良くするとともに、路盤へ雨水がしみこんで路盤が劣化することを防ぐことにあります。
従って、プライムコートを実施しない場合、実施した場合よりは耐久性が低下すると考えられますが・・・
では、どれだけ耐久性が低下するのか、というのを数値化した資料というのは、おそらく見つからないと思われます。

ですのでプライムコートを散布しないから、すぐに不具合が起こるということは無いと思います。
十年二十年後には差がつくのでしょうが・・・どれだけ差がつくか、ということは、正直わかりません。

特に民間の工事であれば、コスト的に厳しい場合が多く、
少しでもコスト削減をするためにプライムコートを省略する、というのは結構よくあることかもしれない、と想像します。