シートパイルを鉛直に吊るす時の上端部から穴の位置と、穴の径は、どのように計算したらよいのか教えてください
孔の大きさ 吊具が通る大きさ 孔の位置 せん断照査で決定
でしょうか・・・ せん断照査は道路橋示方書II鋼橋編を参考にされたらどうでしょうか・・・
穴の大きさは、吊るワイヤーが通る径でよいと思います。
穴の位置については、最もシンプルに考えると シートパイルの許容せん断応力度は 120N/mm2 (=12kgf/mm2)と 色々な資料に記載されていますので、それを超えなければ良いでしょう。
例えばSP−III型の20m物を吊り上げるとすると 重さは20m×60kg=1,200kgですね。
必要なせん断抵抗面積は、 1,200kg÷12kgf/mm2=100mm2 ですが _____ | |←せん断抵抗はこのように穴の両側で | | 受けると考えると、片方あたり50mm2です。 ○
SP−IIIの厚さが13mmとすると 必要な穴の位置の長さは、50mm2÷13mm=約3.8mm これっぽっちで済むことになります。
もちろん、現場では余裕を見て穴の位置を内側にみるでしょうから 穴の位置についてはほとんど心配はないと考えられます。
老婆心的な投稿で恐縮です。
確かに許容応力度から考えると計算に値するようなオーダーには なりませんが、現場施工では吊り穴を機械であけることはありませんし、 シートパイル自体も中古品だったりと、不確定要素が多くあります。
(もし、計算して根拠を付けるのであればですが、) 吊り穴が破断すれば重篤災害につながることから、安全率は玉掛け 用具と同じ5もしくは6を採用すべきでないかと思います。
あと、吊り孔にワイヤーを直接通すのは避けたほうがよいので使用する シャックルのボルト径以上の孔をあけるようになります。
ワイヤーを通すとしても、蛇口の大きさや編みこみ、ロック止めの大きさを 考慮しないと通りません。
いずれにしても、現場屋の感覚的には孔径以上のヘリあき(縁端距離)を確保するのが よろしいかと思います。
ようこそゲストさん
お知らせ 話題 用語解説
コメント
#3700 Re:シートパイルを吊るす時の穴の位置について
孔の大きさ 吊具が通る大きさ
孔の位置 せん断照査で決定
でしょうか・・・
せん断照査は道路橋示方書II鋼橋編を参考にされたらどうでしょうか・・・
#3701 シートパイルの穴の位置
穴の大きさは、吊るワイヤーが通る径でよいと思います。
穴の位置については、最もシンプルに考えると
シートパイルの許容せん断応力度は 120N/mm2 (=12kgf/mm2)と
色々な資料に記載されていますので、それを超えなければ良いでしょう。
例えばSP−III型の20m物を吊り上げるとすると
重さは20m×60kg=1,200kgですね。
必要なせん断抵抗面積は、
1,200kg÷12kgf/mm2=100mm2 ですが
_____
| |←せん断抵抗はこのように穴の両側で
| | 受けると考えると、片方あたり50mm2です。
○
SP−IIIの厚さが13mmとすると
必要な穴の位置の長さは、50mm2÷13mm=約3.8mm
これっぽっちで済むことになります。
もちろん、現場では余裕を見て穴の位置を内側にみるでしょうから
穴の位置についてはほとんど心配はないと考えられます。
#3702 Re:シートパイルの穴の位置
老婆心的な投稿で恐縮です。
確かに許容応力度から考えると計算に値するようなオーダーには
なりませんが、現場施工では吊り穴を機械であけることはありませんし、
シートパイル自体も中古品だったりと、不確定要素が多くあります。
(もし、計算して根拠を付けるのであればですが、)
吊り穴が破断すれば重篤災害につながることから、安全率は玉掛け
用具と同じ5もしくは6を採用すべきでないかと思います。
あと、吊り孔にワイヤーを直接通すのは避けたほうがよいので使用する
シャックルのボルト径以上の孔をあけるようになります。
ワイヤーを通すとしても、蛇口の大きさや編みこみ、ロック止めの大きさを
考慮しないと通りません。
いずれにしても、現場屋の感覚的には孔径以上のヘリあき(縁端距離)を確保するのが
よろしいかと思います。