歴史的土木施設の意義

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今回河川の中にあった遺構が洪水により出てきたことにより、その遺構について大学で研究行っているのですが、歴史的価値のある土木施設の意義(どうして?どんな?)とはどのようなものか教えてください。それらを何故保全する必要があるのかなど…お願いします。

コメント

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そもそも該当の遺構の何について研究されているのでしょうか?
疑問に思われている「その遺構の歴史的意義」が研究目的では無いのでしょうか?

土木遺産の歴史的意義は、その構造物毎にケースバイケースであり、それぞれの歴史的背景を踏まえた上で導出されるものだと考えます。
他の事例をよく勉強されると良いのではないでしょうか?

土木学会には土木史研究委員会があり、ホームページもあります。
http://www.jsce.or.jp/committee/hsce/
ここで、「土木学会選奨土木遺産」も選定されており、ケーススタディーのとっかかりになると思います。

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土木遺構が発見され、土木関係の機関とか研究者にその調査依頼が行われる場合が近年、急速に増えているようです。小生の場合、同じような依頼があれば、現場写真と測量・計測図の送付をお願いし、遺構が何かを判断して、必要な調査上の留意事項とか参考文献等について助言するようにしています。現地に来て欲しいと言われれば、都合のつく限り出かけます。何らかの開発事業に伴う緊急調査の場合は、保全すべきかどうかの歴史的価値判断を短期間に行うことになります。その遺構の構造・技術・果たした役割、建設集団、建設意図・目的、時代背景、土木史のなかでの位置づけ、等々を考えます。ケースバイケースですが、判断には高度の専門知識が必要となります。そのため、一般歴史と土木史についての基礎知識は無論必要ですし、関連の学術誌、土木史料・資料とか発掘調査報告に日頃から目を通し、土木遺構の現地説明会等にも積極的に出かけるようにしています。今回のことで、もし土木史が重要とお気づきなら、ご自分でお考え下さい。ご健闘を祈ります。