河川樋門設計の内外水位差について

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災害復旧業務で河川の排水樋門(BOX1.0m×1.0m)の設計をしておりますが、遮水工の計画のための計算(レインの式)における内外水位差の解釈についてご教示ください。
堤外側の鷹さはHWLでよいと思うのですが、堤内側は文献や資料により記載が少し違っているため、どこの高さで設定すればよいか迷っています。
文献名等も併せてご教示いただけるとありがたいです。

また、関連してもう一点ですが、今回は越水し破堤した箇所の復旧で、川表及び川裏の両方を張ブロックで覆い、堤防天端も舗装してしまいます。
このように護岸根入れ部までの浸透水や浸食を防止している場合でも、パイピング防止等のための遮水工は必要なのでしょうか。
併せてご教示をよろしくお願いします。

コメント

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柔構造樋門設計の手引P190では図に平水位と載っています。
中部地方整備局 河川構造物設計要領2-6-61には排水機場に接続される吐出樋門の考え方の記載があります。
これによると、吐出樋門は地下水位か堤内地盤高としてもよいとあります。
下記の柔構造樋門設計の手引き FAQでは一般に堤内外で考えられる最大の水位差になると想定しているとあります。
https://www.jice.or.jp/tech/material/detail/3

結局考え方次第だと思いますが、堤内側の水位の設定は、
①樋門敷高とする(水位ゼロ)
②支川の常時水位(MWL)とする
③堤内地盤高とする
などが考えられると思います。
堤外側はHWLまで水位が上昇した段階で、堤内側水位がゼロとは考えにくいので、
②か③が現実的だと思いますが、支川のMWLが不明な場合が多いことや、
堤内地盤高はちょっとやり過ぎかなというところで、私の場合、最も水位差の大きい①を用いる場合が多いです。
しかし、①で過度に厳しい結果になる場合は、発注者と協議の上、決められたらいいと思います。

樋門は沈下の影響により構造物底面と地盤の間に空隙が発生し、そこで浸透流が卓越するので、
堤防護岸の仕様に関わらず必要だと思います。

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詳しくご教示いただきましてありがとうございました。
今回の場合、堤内側の地形等から③堤内地盤高が現実的と考えており、発注者と協議したいと思います。
今後ともご指導をよろしくお願いします。