RC橋脚巻き立て補修におけるフーチングへの主鉄筋定着長さについて

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3径間の橋梁で、河川内に位置する中間橋脚(高さ10m)において、柱とフーチングの基部が流水などの影響により、かぶり部分が剥落して主鉄筋が露出し、腐食欠損しています。
柱は円形であり、主鉄筋の不足欠損範囲は柱円周の約1/4範囲です。
対策として、耐震補強は考えずに、もとの断面性能を確保する補修ということで、柱の外周にて腐食欠損部をカバーするように、現断面と同じ鉄筋径とピッチにて、コンクリート巻き立て補修を行うことで計画しています。
この場合、主鉄筋のフーチングへの定着長さについて、基準などに記されているのでしょうか?
補修では、あと施工アンカー等の方法しかないと思われ、新設時のような配筋構造は無理と思われます。
耐震補強分野では、あと施工アンカーにて鉄筋径の20倍という基準があるという話も聞いています。
20倍程度にて、橋脚構造の主鉄筋に発生する応力をフーチングに円滑に伝達できるか疑問に思っております。

コメント

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「既設橋梁の耐震補強工法事例集」を参照してください。
エポキシ樹脂を用いることを前提に20φとしています。

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既設橋梁の耐震補強工法事例集は民間の発行したもの公的なものではないですから、採用には設計者がその技術を担保しなければなりません、NEXCOにしても民間です。
民間の基準に準じただけでは会計検査もX国総研もXされますよ。

関東地整のH24.12.18【事務連絡】既設橋の耐震補強設計における道路橋示方書の留意事項について に準じた方がよいですよ。 

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規準といえども、径の20倍でよいというのは、違和感を感じます。
その文章を探してみます。
ありがとうございました。

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ほかに以下のような資料があります、論文等をよんで実験内容が定着試験、施工手順・材料規格・品質管理が RC橋脚巻き立て補強に使用できるかを精査する必要があります。
2010:各種合成構造設計指針・同解説によるあと施工計算例・・・・建築
H30_あと施工アンカーの設計・施工の手引き・・・・JR
H26_コンクリートのあと施工アンカー工法の設計・施工指針(案)・・・土木
既設鉄筋との離隔に注意されたい、離隔が小さいと抜け出し破壊します
20φを適用できるのは、コンクリート強度に制限があります

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ありがとうございました。
ネクスコの設計要領(橋梁保全編)にも規定されているようです。
読んでみます。

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NEXCOも民間企業なので注意されたし

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フーチングが正常な状態であることも確認する必要があります

あと施工アンカーは引き抜き試験を行うことが条件ですが、静的試験なので動的な配慮は行われていません
この部分が心配であれば自分で実験を行うことです・・・数百万円程度です。

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 視点と申しますか、論点と申しますか、そもそもお話しがかみ合っていない気がします。
 後施工アンカー差し込み長さ=定着長と表記されることが一般的ですが、この長さはコンクリート標準示方書
に記載されている定着長とは若干考え方を異にしています。
 後施工アンカーは定着長を高さとする円錐の引抜強度(円錐面の剥離)と鉄筋の引っ張り強度を比較して
これ以上深くしても意味無いよねって長さを基準として制定された長さです。
 マクロ的に考えれば十二分に、応力は伝達されると考えられますし、ミクロ的に考えればそもそも
考慮している応力面の形式も位置も異なる考え方です。

 それと、『あと施工アンカー等の方法しかないと思われ、新設時のような配筋構造は無理と思われます』
そのようなことはありません、他にいくらでも施工方法はあります。少しは勉強しましょう。
ただし、工期、工費、そのほかの状況を懸案すれば、後施工アンカーが比較優位になることが殆どなだけです。

 また、後施工アンカーに関しては、国土交通省から一部の工法の施行指針や案が公表されています。
実際橋梁にも実施されています。小生の経験では、一番最初は昭和五十年代だった記憶がありますよ。

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「一番最初は昭和五十年代」
その年代は、円錐引抜の考え方ではなく、単にコンクリートと鐵筋の付着を考慮する考え方
故に差し込み長さが600D等、必要な時代。まさに定着長の考え方。