津波避難用盛土設計時の液状化判定方法について

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 沿岸部に津波避難用の盛土を設計する予定です。
 対応する津波規模は、「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の公表値の最大値と条件付けられています。
 したがって、想定する地震動も「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の公表値の最大値を考えるのが適当だと思います。
 これを踏まえて、液状化の簡易判定(FL値の算出)を行おうとしているのですが、その方法や条件設定等についてはどのように実施するのが適当なのでしょうか?

 ①「道路橋道路橋示方書・同解説 耐震設計編」に示された方法でレベル2-タイプⅠ・タイプⅡ地震動でのFL値を求める。

 ②「道路土工-軟弱地盤対策工指針」に示された方法でレベル2-タイプⅠ・タイプⅡ地震動でのFL値を求める。

 ②「建築基礎構造設計指針」に示されたFL値の計算式に、「南海トラフのマ巨大地震モデル検討会」公表値(マグニチュード=9と、公表された震度から「童・山崎の式」で推定した地表面加速度)を使ってFL値を求める。

 地震動に関してうまく理解できないのでよろしくお願いします。

コメント

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・目的構造物が盛土のため、盛土関連の指針に準拠するのがよいでしょう。
・盛土関係指針にも鉄道、造成等いろいろありますが、特別な用途でなければ②でよいでしょう。ただし②の指針では、地震動は①に誘導されるでしょう。
・ちなみに②では、地震時のすべり等の照査のほか、液状化する場合はΔu法を用いての1次照査照査、アウトならALIDなど静的変形解析にすすむよう示されています。沈下量が算出され、それが想定津波高さ(当然地震による岩盤隆起or沈下後で)を下回らないかで、盛土を評価することになるのでしょう。

・議論があるとすれば、一応東日本大震災を考慮し設定された①の地震動が、今回の与条件である内閣府の最大津波算定に用いられた地震動より大きいかどうかという点だと思います。これについては私の勉強不足かも知れません。

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御回答ありがとうございました。返事が遅れてすみません。

評価方法についてのアドバイスありがとうございました。

想定する地震動については、おっしゃるとおり道路橋道路橋示方書は過去の地震動データを基に設定したと解説されています。

これに対し、「南海トラフ」は規模が大きいと認識しています。

今回の設計は「南海トラフ…の最大値」が条件となっているので、道路橋道路橋示方書の方法では地震動の規模が小さすぎるのかと思い、質問させていただきました。