鉄筋の配筋について

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鉄筋の配筋において、主筋と配力筋の位置関係が資料によって外側に来る鉄筋が異なります。
この鉄筋の位置に対する考え方を教えてください。

コメント

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配力鉄筋の必要性
1.コンクリートの乾燥収縮や温度勾配等により生じるひび割れを押さえる
2.不均等荷重もしくは集中的な荷重に対して応力を分散させる
3.鉄筋の位置は、2の力学的な理由から配力鉄筋は主鉄筋の外側がよい
4.主鉄筋を外側にする場合は、応力の大きい方向の鉄筋を外側にするほうが、鉄筋量を少なくできる。組み手立て上、外側鉄筋の剛性があったほうが、組み立て精度が確保しやすい。
厳密にどちらが正解ということはないでしょうが、近年は説明のつく3.によっているのが多い

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 例えばボックスカルバートの場合、抗土圧が主目的のため縦筋が主筋となります。
そして、経済的、応力的には4の、”主筋外側”が有利となります。

 しかし施工手順を考えると、均しコン→墨だし→縦筋配置→横筋配置・結束
となり、横筋(この場合配力筋)を内側にすると、縦筋配置の後、壁の中に入って横筋を配置・結束しなければならなくなります。

 このことから、施工性、施工時の安全性を目的に、横筋を内側にすればよいと思います。
 標準設計でもこの考え方だと思います。

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平成11年 土木構造物設計マニュアル(案)-土構造物・橋梁編-及び-ボックスカルバート・擁壁編-が、旧建設省から発刊されたのを機に、配筋要領が変わりました。昔は、配力筋を主筋の内側に配置していましたが、マニュアルにより、主筋の外側に配置するようになっています。これはコスト縮減を図ったもので、施工性を向上するという謳い文句で、労務単価を下げています。材料ミニマムがコストミニマムでは無いというこです。