急速施工時のタックコート

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こんにちは 舗装の事で質問させていただきます。
急速施工で速やかに連続施工する場合、タックコートを施さず施工しても良いのですか。また、このことが記述してある文献はございますか。どうか教えて下さい。

コメント

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以前、某工業大学でアスファルト舗装についての講義を聴いた時に、アスファルト合材が新材の場合、アスファルト量が多く配合される傾向にあるので必要ないのでは?みなさんどの様に考えますか?と聞かれたことがあります。 再生合材(50%配合)とかの場合は、必要性を感じますが、確かに新材を用いた場合はいらないのでは?と思うことがあります。単純に考えるとコアを抜いたときに簡単に剥離しなければ目的を達することになるのでしょうね。 さて、回答ですが、古い舗装要綱(H4)には、この様に記載されています。 「寒冷期の施工や急速施工の場合、瀝青材散布後の養生期間を短縮するために、加熱して散歩する方法、ロードヒータにより加熱する方法及び所定の散布量を2回に分けて散布する方法などをとることがある。」と記載されています。

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昨年末、某舗装の講習会にて同様の質問をしました。
その内容と回答を参考までに載せておきます。

【質問】
 舗装復旧工事において、加熱混合物を2層以上舗装(急速施工)する場合、タックコートを省略することができるのか?また、省略出来るのであればその条件は?

【回答】
 タックコートを施工する目的は、新たに舗設する混合物層とその下層の瀝青安定処理、中間層、基層との接着、縦継目部、構造物との付着を良くするためのものです。
 また、ポーラスアスファルト舗装(排水性舗装)においては、基層面の耐水性向上という目的も有ります。
 現在、タックコートを省略可能とする根拠は明確にはなっていないので、ご質問の様な施工条件であってもタックコートは必要となります。
 同様な質問が「舗装技術の質疑応答 第5巻」に記載されていますので参考にして下さい。

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国土交通省の関東地方整備局の設計要領道路編に、その上層が排水性でない箇所で打ち換えなどの急速施工(即日打ち継ぐ)の場合は省略出来ると明記ありました。

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東京都建設局の道路工事設計基準には、タックコートの施工上の留意点として、
「加熱アスファルト混合物を即日2層又は3層に舗設するときに、2層目又は3層目をその下層に引き続いて施工する場合(交通による汚れがない、下層の温度が冷え切らない)は、タックコートは必要としない。(※ポーラスアスファルト混合物は、即日2層舗設の場合であっても、舗設する混合物層とその下層の不透水性の層との層間接着力を高めるため、また下層の防水処理としての役割のために、タックコートを行う。)
 セメントコンクリート基層には、これらの層の養生も兼ねてタックコートを行う。」
との記載があります。ただし下層の温度が冷え切っていないと判断できる温度の基準は示されていません。