コンクリートの養生

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コンクリートの養生期間中にその上の構造物を施工していいですか?
たとえば、基礎コンクリートの養生期間中に大型ブロック積は施工できますか。
また、近接の構造物はどうですか?
たとえば、ガードパイプ基礎の養生期間中に近接する路盤・舗装の施工は出来ますか。
何か、基準がありますか?

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

 最近何故か、この手の質問が増えてきた。自ら考えることを放棄したのか、考える力もないのか、一切の責任を人に負担させ、自らは利益のみをかすめることにのみ意識を集中させているのか・・・
 第一に、養生なる訳のわからない施工用用語の意味が何を指しているのか考えてみようともしない。
 養生とは保護ということで、通常、客先に引き渡すまでは何らかの養生は続けるのが基本である。とすれば、質問者はいつ何時施工する時間を作るというのだろうか。それとも、途中からいい加減な扱いをして傷だらけで瑕疵だらけの見にくく汚い製品を引き渡すことを常としているのであろうか。

 コンクリート構造物を作るに当たって、打継ぎなどの立体的な施工が必要になる場合がある。当然ながら一般論としては、全体の構造を考慮して施工順序と時期を決めるとしか言いようがない。施工時期、施工場所、使用材料などによりすべてまちまちであり、経験のある技術者の判断により注意深く施工する以外に方法はない。参考書やマニュアルのみにて判断可能なら、専門技術者などの存在は必要がなくなる。

 基準とすれば各種(工種別-例えばコンクリート標準仕様書など、客先別-例えば省庁、県、NEXCOなど)仕様書がある。取り敢ずであるが、仕様書に従っていれば、余程のことがなければ刑事責任などが問われることはない。一般論としていえるのは其処までである。

 つい最近も某国にて、たいした水位差でもないのにダムが決壊したなどの話を聞くが、この質問をするようなものを排除せずに跋扈させるようだと我が国も同じよう事象が起きても当たり前のことだと感じるような国になってしまうのかと、老い先短いこの身ですら心配になってしまう。