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ホーム › 斜面変動と地形改変の規模(量)斜面変動と地形改変の規模(量)
もしかして常識的なことでしたら申し訳ございません。
いつも頭を悩ませていることがあります。
比較的安定した、ある程度の規模を有した地すべり斜面の末端付近を切土し道路拡幅を行うような場合があると思います。
その際、必ずと言っていいほど安定解析(簡便法で)を行うと思いますが、斜面末端での切土となれば、低下の程度はあれども必ず安全率が必ず下がるはずです。
ですが、主測線上では確かにそうですが、平面的に見た場合、その切り取り幅がわずかでどうしても安全率が示すような不安定化に陥るとは考えにくいことがあります。
このような場合、安全率が下がるのだから素直に目標安全率を設定して地すべり対策に着手することが妥当なんでしょうか?
それとも「地すべり平面積に対して何%以下のカットだから・・・」とか、「地すべり断面積の何%以下だから問題ない・・・」とか、
何か文献等のようなものはあるのでしょうか?
道路土工では「一時的」にという条件で5%とか3%とか数字がありますが・・・
どのようなご意見でも結構ですので参考までに教えていただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
コメント
#4921 Re: 斜面変動と地形改変の規模(量)
■部分掘削の影響について
3次元安定解析が有効ですが、調査が十分に行えない場合等は、
簡易なものとしてラム・フィットマンらの計算手法があります。
(参考HP)http://www.jce.co.jp/gijutsu/02_1_15.html
測線をいくつか設け安定計算を行い、部分掘削の影響を
地すべり幅員で加重平均することで評価するものです。
近似解として良好で、”実用的な近似三次元安定解析”として知られています。
(普通の単断面での安定解析ができれば、あとはその諸元で、容易に手計算で解を求めることができます)
■対策の基準について
調査、解析を十分に行った上で、以下の文献も参考に、
5%以上低下した場合についてのみ対策が必要と判断する場合もあります。
「一般に人為的要因による地すべりは、多数の実例から・・・5~10%低下した時点で発生しており、
この安全率を限界安全率と定義して地すべり発生余地の指標としている。・・・」
「地すべり調査と解析」p148(理工図書)
#4922 Re: 斜面変動と地形改変の規模(量)
発生余地→発生予知
失礼。
#4923 Re: 斜面変動と地形改変の規模(量)
質問者でございます。
コメント頂きありがとうございました。
是非参考にさせていただきます。