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科学技術振興財団が構築した科学分野の事故や失敗事例を集めたデータベースを2003年3月27日(木)からインターネットで公開する。構築は「失敗学」の権威である畑村洋太郎・工学院大学教授を委員長とする専門家グループが行っており、公開後も事例を追加していくという。
データベースは、機械、材料、科学物質・プラント、建設の分野に分かれ、合計件560の事例が集められ、それぞれ原因、行動、結果(添付資料参照)が細かく分類されているという。現時点では公開されていないので詳細は不明であるが、サンプルは財団の発表記事の中にあるのでそちらを見ていただきたい。
原因、行動、結果まんだらと名付けられた各視点からの階層分類が面白い。
○科学技術振興財団の発表記事
http://www.jst.go.jp/pr/report/report303/index.html
○データベースアドレス(3月27日より公開)
http://shippai.jst.go.jp/
コメント
#214 使ってみました
限られた分野(機械、材料、科学物質・プラント、建設)の
限られたデータ(560個程度)であることからか、
災害関係(斜面崩壊や洪水など)はヒットしませんでした。
土木関係のキーワードでいくつか検索したところ、
・交通事故
・構造物の設計ミス
・施工中の事故
・工事費の違算
といった物が出てきました。
土木建設現場では、このデータベースができる前から
ヒヤリハットやKY活動が比較的意識されてきているので、
今後は災害に関するデータの蓄積がなされると
防災の分野で有用になるかと感じました。
#「科学技術振興事業団」に言うべきコメントですが・・・。
ちなみに、9.11の世界貿易センターのテロも
データベースの一つとして登録されていました。