橋台パラペットに発生した縦ひび割れ

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逆T式橋台H=10.4m、B=11.41m 杭基礎の、パラペット(h=2.1m、t=0.5m)の中央付近に型枠ピーコンに沿って縦クラックが、生コン打設、脱型後40日くらいで発見?されました。
最大ひび割れ幅は0.15mm、ほとんどが0.1mm以下の微細なものです。
このクラックの位置には落橋防止アンカーボルトの箱抜き穴(Φ75VP)があり、クラック幅はこの穴の位置で最大となっています。

コメント

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>締め固めとかコンクリートの充填が他に比べ弱点となりやすい:狙われ、クラックが発生したものと推定したのですが。

上記のことも考えられますが、乾燥収縮で開口部の隅角部には約6倍の引張応力が生じると文献に書かれています。また、Pコン部は断面欠損部になりますので誘発目地と同じようになりやすいですね。

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>どうしても締め固めとかコンクリートの充填が他に比べ弱点となりやすい

締め固めはほとんど考えられないですね。コンクリートの充填に関して、セパは縦方向にも並んでいる場合が多いと思います。橋台の配合程度だと、ブリージング水がセパの下に溜まって縦方向の本数の和の分だけ断面欠損となり、ひび割れを誘発する可能性はあると思います。又、逆Tは一回の打設ですか?立ち上がりの打設を分けている場合は、外部応力による温度クラックも要因の一つとなった可能性も考えられると思います。

>対策工としては、クラック注入(エポキシ系:変位に追随しやすい)と表面浸透性防水材の塗布を選定したいと考えています。

可とう性エポキシ樹脂の使用は良いと思います。ただ、ひび割れ内部が乾燥している必要があるので湿潤状態になってしまう場合は反応に時間がかかりますが主成分がけい酸系や高炉スラグ系の微粒子の注入も良いかと思います。この場合、ひび割れ追従性が期待し辛いので表面Uカット等による可とう性エポキシ樹脂の充填を併用すると良いと思います。ひび割れ幅が小さいので表面のUカットエポキシ樹脂充填処理又は追従性のある防水材の塗布だけでも良いかも知れません。
表面浸透性防水材は塗布した方が塗布しないより耐久性が増して良いと思いますが、ひび割れ対策としての必要性は感じられません。シラン系は背面等水圧がかかる状態では棒薄い効果があまりありません。又、シラン系、けい酸塩系共にひび割れが新たに発生した場合の追従が期待できません。

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#1569温度応力について補足です
もし、高炉セメントを使用していたとしても部材厚や養生温度次第で結構発熱します。普通ポルトランドセメントより発熱する場合もあります。
発生時期から乾燥収縮と判断される場合でも、幾つかの要因による応力が加算されて限界を超えた時点からひび割れが発生していると考えるのが自然だと思います。

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#1569度々追記です。
御存知だと思われますが、冬季に注入エポキシ樹脂注入を行う場合は、橋台全体がマイナスにならない様に暖めなくてはなりません。構造物内部の温度管理、相応の費用と期間を必要とすると思われます。

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40日ひび割れ幅0.15mm・・・0.2mm以下であり進行していないのであれば、何もしなくて良いのでは

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0.2以下でも0.05以上ならば水密性を追求されるとケースバイケースになると思いますが、いかがでしょうか?

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パラペットが水密性を要求するとは思えませんが

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耐久性からは水密性があった方が良いでしょう。
要求された場合、やらなくて良い根拠はどう説明すればよいものなんでしょうか?

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水密性を要求されるのは、通常、水利構造物です。

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×水密性→○防水性の間違いでした

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0.2mm以下でも、海岸から1km以内であれば「塩化物イオンの侵入に伴う鋼材腐食に関する照査」をおこない、NGであれば補修をしなくてはならない。

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そのような話は施工以前の計画段階の時点で検討されているのでは

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設計段階でほとんど検討されていない。ほんとうは検討するようになっているのですが。

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「コンクリート標準示方書 施工編」を読まれたし。

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締め固めとかコンクリートの充填が他に比べ弱点となりやすい

締め固め不足であれば、ピーコンの下にひげ状、もしくは、2から3cm下に水平状の
沈下ひび割れが、見られる場合が多いのですが?
これが全く見られない場合は、締め固め不足を理由にするのは難しいかもしれません。
しかし、みなさんの投稿のとおりに、弱点となりえます。

下部コンクリートに拘束された温度応力ひび割れによる原因が主と思います。
しかし、ひび割れの発生が、こんなに遅いのは、あり得ません。
温度応力による微細ひび割れが発生し、乾燥収縮により顕在化したと考えれば、
何とかなるかも!