構造力学公式集の円筒シェル公式について

「構造力学公式集」にある円筒シェルについて質問です。

①P390 長い円筒シェル⑸半径方向集中荷重について各記号が何を示すのかご教授いただきたい。
②P395 短い円筒シェル⑸分布長がシェルの長さに比べて極めて短くて、実用上集中荷重と考えられる場合について両端端板支持とあるが、両端部に蓋があり開放状態でないとの解釈でよろしいか。また、各記号が何を示すのかご教授いただきたい。

コメント

#10263

 「土木学会:構造力学公式集」p378図11.3に示されたshell要素に作用する荷重及び断面力の定義は,一般的な「S.Timoshenko,S.Woinowsky-Krieger:Theory of plates
and shells 2nd edition,pp466,1959.」FIG.235と比し,単位幅当り軸力Nの正は引張で同じですが,単位幅当り曲げmomentの正がshellの外側曲げで逆である事に注意を要す.
①P:集中荷重[N],r:shellの図心半径[mm],t:shellの厚[mm],φ:集中荷重作用位置からの中心角[rad],x:集中荷重作用位置からのshell縦断方向距離[mm],ξ:=x/r
M_x,M_θ:単位幅当たりの縦・横断方向曲げmoment[N・mm/mm],ρ:=ξ^2+φ^2,ln:底がEuler数e(≈2.18281828)である自然対数,σ_x,σ_θ:縦・横断方向曲げ応力度[N/mm^2]
②両端端板支持は御解釈通りで完全固定です.
w:内空方向の撓み[mm],p:外側からの縦断方向等分布荷重[N/mm],2b:等分布荷重の縦断方向作用長[mm],P:載荷重:=2pb[N],ℓ:shellの縦断方向全長[mm]
N_x^max,N_θ^max:単位幅当たりの縦・横断方向最大軸力(-なので圧縮)[N/mm],M_θ^max:単位幅当たりの横断方向最大曲げmoment(-なので内空側曲げ)[N・mm/mm]