温度ひび割れの検討について

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温度ひび割れについて解析により検討をした場合、内部と表層部のひび割れ指数が出てきます。この際、表面のひび割れ指数が大きければ(目標とするひび割れ指数1or1.45or1.75など)内部が1以下となっていても問題ないのでしょうか?表面のひび割れ指数が大きいという事は内部にひび割れが発生していても表層部はひび割れが発生する確率が小さいということで良いのでしょうか?

コメント

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・内部が1以下となっていても問題ないのでしょうか?-------設定した条件を超えているのなら対策は必要でしょう?
・表面のひび割れ指数が大きいという事は内部にひび割れが発生していても表層部はひび割れが発生する確率が小さいということで良いのでしょうか?------------そうですが、確率論で論じるほど今の条件と同じ例がなければ誰も納得はしないでしょう。

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>>・内部が1以下となっていても問題ないのでしょうか?
>-------設定した条件を超えているのなら対策は必要でしょう?

ご質問の意図としては、
「設定した条件を下回っていますが、鉄筋の腐食に対する
 耐久性という観点では問題ないのではないでしょうか」
と受け取れたのですが・・・

 
>>・表面のひび割れ指数が大きいという事は内部にひび割れが発生していても表層部はひび割れが発生する確率が小さいということで良いのでしょうか?
>------------そうですが、確率論で論じるほど今の条件と同じ例がなければ誰も納得はしないでしょう。

こういった類の解析結果は結構多いのですが、
積極的に論じられることは少ないように思います。
おそらく、ご質問の状況では部材内部のコンクリート温度が
下降する際にひび割れ指数が小さくなっているのではないか
と思うのですが(内部拘束と外部拘束の複合?)、いかがでしょうか。

当然、構造形状やひび割れ指数の程度、構造物の用途や重要度により
状況は変わりますが、
個人的には上記のように表面でのひび割れ指数が確保されていれば、
それ以上の費用をかけて対策する必要性は低いと思います。

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>ご質問の意図としては、
>「設定した条件を下回っていますが、鉄筋の腐食に対する
> 耐久性という観点では問題ないのではないでしょうか」
>と受け取れたのですが・・・

その通りで内部は設定した条件を下回っています。しかし、表面のひび割れ指数が大きくひび割れが入らなければ耐久性の問題も大丈夫なように思います。そういった場合、表面のみのひび割れ指数を気にすれば良いのかと疑問に思いました。

   
>>・表面のひび割れ指数が大きいという事は内部にひび割れが発生していても表層部はひび割れが発生する確率が小さいということで良いのでしょうか?
>こういった類の解析結果は結構多いのですが、
>積極的に論じられることは少ないように思います。
>おそらく、ご質問の状況では部材内部のコンクリート温度が
>下降する際にひび割れ指数が小さくなっているのではないか
>と思うのですが(内部拘束と外部拘束の複合?)、いかがでしょうか。

確かに内部のひび割れ指数は外部拘束によりかなり小さくなっています。しかし、表面のひび割れ指数は大きくなっています。(表面は打設後2〜4日でひび割れ指数が最小になるがその後は大きくなっている)。実際の現場では、外部拘束によるひび割れが発生する時期(打設後1週間程度以降?)に表面にもひび割れが入る事が多々あります。その際の表面のひび割れ指数はかなり大きいのにと考えるとかなり疑問が残ります。
内部が外部拘束によりひび割れが発生するときに表面まで引っ張られるのだろうと感覚的に考えていましたがある有名な方に完全に否定されました。解析でもひび割れ指数が十分大きく、内部にひび割れが発生する際に引っ張られる事もないのなら何故実際の現場では1週間以降に表面にひび割れが発生することがあるのでしょうか?解析がおかしいのか?

>当然、構造形状やひび割れ指数の程度、構造物の用途や重要度により
>状況は変わりますが、
>個人的には上記のように表面でのひび割れ指数が確保されていれば、
>それ以上の費用をかけて対策する必要性は低いと思います。

何かひび割れ指数の評価基準があるのでしょうか?コン示のような過大なひび割れを抑制したい場合などというものでなく、一般に橋台だとひび割れ指数1以上とか・・・
内部が1以上、表層部は1.45以上などと場所によって分けるのも良いように思いますが・・・

ユーザー nomkei の写真

解析担当ではなかったのですが、ひとこと言わせて下さい。
文面から察するに、先に打設したコンクリートの上に壁状のコンクリートを打設する外部拘束の場合と思ってよろしいでしょうか。

1)内部と表面のひび割れ指数の違い
内部と表面のひび割れ指数の違いは、温度解析による最高温度の違いによるものではないでしょうか。表面は、常に放熱していますので、内部の方が最高温度が高くなります。温度の高低差(時間経過による)の大きい方が温度ひずみが大きくなりますので、内部の方がより大きな引張が作用します。したがって、内部の方がひび割れ指数が小さくなるのではないでしょうか。

2)ひび割れ指数の時間経過について
ひび割れ指数は経過時間によって変化しますが、一度低下して、また上昇したとします。例えば、一度0.5になったとすると、ひび割れが入ってしまうでしょう。その後ひび割れ指数が上昇しても、ひび割れが入ったままです。着目すべきは、ひび割れ指数の最小値です。

3)貫通ひび割れ
内部のひび割れ指数が低くて、表面にひび割れが発生するのであれば、貫通しているものと思われます。先にも述べましたが、表面は放熱の影響が大きく出ますので、厚さの大きな壁状部材では、部材の大部分は内部の温度に近い状態です。したがって、ひび割れ指数も内部の指数が支配的であると思います。

4)現実問題
地上から上にある橋台のような構造物では、ひび割れ発生後に防水補修を行って埋戻しをすれば、問題ないと思います(私見ですが)。ひび割れ対策を行うよりも、コストが安くつくと思います。美観上、絶対にひび割れを防止したい場合や、高水圧下で漏水補修にコストが掛かる場合などに、ひび割れ対策を行えば良いのではないでしょうか。