降雨強度式tについて

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開発地域の雨水排水計画をしています。
降雨強度式に使用するt:到達時間についてですが、流達時間+流入時間+流下時間となりますが、

流下時間が長いと降雨量が少なくなってしまうのが理解できません。
考え方をやさしく教えてください。

コメント

#9991

とても良い質問です!
「流下時間が長いと降雨量が少なくなるのが理解できない」というのは、確かに直感と反する部分がありますね。
やさしく、順を追って説明します。

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### ■ まずは用語の整理

雨水排水計画でよく出てくる言葉を確認します。

* **流達時間(t)**:ある地点に雨水が集まってくるまでにかかる時間。
→ 流入時間(屋根や道路に落ちて水になるまで)+ 流下時間(側溝や管路を流れていく時間)

* **降雨強度式**(例:アイソヒエタル曲線、式:I = A / (t + B)^nなど)
→ 時間 **t** における、単位時間あたりの降雨量(mm/h)を計算する式。

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### ■ なぜ流下時間が長くなると降雨強度(→降雨量)が小さくなるの?

ポイントは以下のとおりです:

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### 💡 1. 降雨強度式は「ある継続時間tの雨の平均的な強さ」を表す

* tが短い(=短時間の集中豪雨)と、**雨は強い**(mm/hが高い)
* tが長い(=長時間の降雨)と、**雨は弱まる**(mm/hが低くなる)

#### たとえば:

| 継続時間 (t) | 降雨強度 I (mm/h) |
| -------- | ------------- |
| 10分 | 100 mm/h |
| 60分 | 30 mm/h |

これは自然界での一般的な傾向です。

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### 💡 2. 流下時間が長くなると、考える「t」が長くなる

* 雨水が排水系統を通って集まるのに時間がかかるほど、「何分間の雨を考えればよいか」というtが長くなります。
* tが長くなれば、上のように**雨の強さ(降雨強度)が下がる**ので、計算される**流出量(=降雨強度×流域面積)も減る**。

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### 💡 3. でも実際は「量」が減っているわけではない

* 降雨強度は「平均的な強さ」であって、降水量(mm)は「強さ × 時間」です。
* 時間が長くなることで強さは下がるけれど、「トータルの雨の量」が必ず減るわけではありません。

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### ■ まとめ(やさしいイメージ)

たとえるなら:

バケツに水をためるとき、**短時間でドバドバ**注ぐとバケツはすぐにいっぱいになります(=流出量が多い)。
でも、**時間をかけてチョロチョロ**注ぐなら、水の出は少ないけれど、トータルでは同じくらいたまるかもしれません。

排水計画では「ドバドバ」の瞬間(ピーク)を重視します。
だから「時間が長くなる → チョロチョロになる → ピークが小さくなる」という考え方になります。

by ChatGPT

#9992

流下時間はL/(60V)です
L(排水距離)が長くなれば受け入れられる水量が増加するので小さくなります