以前は、温度ひび割れ指数が1の時、ひび割れ発生確率は50%でしたが、現在は85%となっています。(示方書・施工編) 解説図では、ひび割れ指数≧安全係数となっていますが、これは自己収縮を考慮した結果なのか、過去の実績からこのように変化したのか教えて下さい。
もし、自己収縮を考慮したものであると、CP(CL)法で解析した結果はこの図が適用できますが、自己収縮を計算した解析ソフトを使用すると、この解説図は使用できなくなります。
勉強中です。よろしくお願いします。
私の認識では、 ひびわれ指数が以前の指数1=50%の発生確率であった場合の算定と 今のひびわれ指数の違いは、コンクリートの引張強度の推定の違いだと思います。 昔の示方書と今の示方書の引張強度の推定を比較してみればわかりますが、 ひびわれ指数の変更の前後で計算結果はあまり変わらないと思います。
もし間違っていたら教えてください。
いつ頃変更されたか覚えていないのですが、ひび割れ指数自体の算式は変わっていないと思います。発生確率の評価が、昔は甘かったのだと私は認識しております。「ひび割れ指数0.7でも結構ひび割れ出て、漏水するじゃないか!」とかって。0.7だと今ではほぼ100%ですからね。^^;
>ひび割れ指数≧安全係数となっていますが、これは自己収縮を考慮した結果なのか、過去の実績からこのように変化したのか
匿名さんの質問に対するお答えは、自己収縮を考慮していない、過去の実績だと思います。 ひび割れ指数は解析などから算出した数字、安全係数は1.0〜1.8で構造物の目的や重要度、見栄え、費用対効果などで発注者が自由に決めて良い数字だと思います。今では1未満はOUTと言うことなんですね。(^^ゞ 土木学会図書館の文献検索に確率図の適用性について論文があるようです。取り寄せて調べてみるのもよろしいかと。http://61.199.33.80/jsce/syosi/i1/ID29841.html
ちなみに、過去に行った施工例ですが、底版に壁厚1.5m、延長20mで壁を打設する解析を行った結果、 ・高炉セメントB種:温度差40度位、ひび割れ指数0.4 ・低発熱セメント:温度差20度位、ひび割れ指数0.8 温度差は解析結果から、ひび割れ指数は現仕方書の簡易算定式から求めたもので、FEM解析結果も同様でした。こんな簡単な式で程々の精度のひび割れ指数が得られるなんて驚きです。5年前くらいですが、当時も経済性から旧仕方書の指針を使用しました。実施工は低発熱セメントを使用しましたが、ひび割れは殆ど発生しませんでした。条件が違いますので一概には言えませんが、「現仕方書の発生確率は少し安全側かな」という印象です。
ありがとうございます。勉強になりました。
さっそくのご返事ありがとうございました。
H8年版のコン示方書施工編では,ひび割れ指数=1.0のときに発生確率=50%になるようにされてあり,その調整しろとして引張強度を2割低減し,引張強度算定式の係数:c=0.35とされていました. H11年版のコン示方書施工編(耐久性照査型)では,引張強度が実測と一致するように見直され,引張強度算定式の係数:c=0.44とし,それに応じて指数と発生確率のグラフが右(発生確率が高くなる方)にシフトされました. と,私は認識してますが.. 詳しくは,H11版コン示方書施工編(耐久性照査型)の改定資料に記述されています.
詳細に説明していただき、ありがとうございました。
改訂資料まで目を通してませんでした。フォローありがとうございます。
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#885 ひびわれ指数について
私の認識では、
ひびわれ指数が以前の指数1=50%の発生確率であった場合の算定と
今のひびわれ指数の違いは、コンクリートの引張強度の推定の違いだと思います。
昔の示方書と今の示方書の引張強度の推定を比較してみればわかりますが、
ひびわれ指数の変更の前後で計算結果はあまり変わらないと思います。
もし間違っていたら教えてください。
#886 Re:ひびわれ指数について
いつ頃変更されたか覚えていないのですが、ひび割れ指数自体の算式は変わっていないと思います。発生確率の評価が、昔は甘かったのだと私は認識しております。「ひび割れ指数0.7でも結構ひび割れ出て、漏水するじゃないか!」とかって。0.7だと今ではほぼ100%ですからね。^^;
>ひび割れ指数≧安全係数となっていますが、これは自己収縮を考慮した結果なのか、過去の実績からこのように変化したのか
匿名さんの質問に対するお答えは、自己収縮を考慮していない、過去の実績だと思います。
ひび割れ指数は解析などから算出した数字、安全係数は1.0〜1.8で構造物の目的や重要度、見栄え、費用対効果などで発注者が自由に決めて良い数字だと思います。今では1未満はOUTと言うことなんですね。(^^ゞ
土木学会図書館の文献検索に確率図の適用性について論文があるようです。取り寄せて調べてみるのもよろしいかと。http://61.199.33.80/jsce/syosi/i1/ID29841.html
ちなみに、過去に行った施工例ですが、底版に壁厚1.5m、延長20mで壁を打設する解析を行った結果、
・高炉セメントB種:温度差40度位、ひび割れ指数0.4
・低発熱セメント:温度差20度位、ひび割れ指数0.8
温度差は解析結果から、ひび割れ指数は現仕方書の簡易算定式から求めたもので、FEM解析結果も同様でした。こんな簡単な式で程々の精度のひび割れ指数が得られるなんて驚きです。5年前くらいですが、当時も経済性から旧仕方書の指針を使用しました。実施工は低発熱セメントを使用しましたが、ひび割れは殆ど発生しませんでした。条件が違いますので一概には言えませんが、「現仕方書の発生確率は少し安全側かな」という印象です。
#887 Re:ひびわれ指数について
ありがとうございます。勉強になりました。
#888 Re:ひびわれ指数について
さっそくのご返事ありがとうございました。
#890 ひび割れ指数について
H8年版のコン示方書施工編では,ひび割れ指数=1.0のときに発生確率=50%になるようにされてあり,その調整しろとして引張強度を2割低減し,引張強度算定式の係数:c=0.35とされていました.
H11年版のコン示方書施工編(耐久性照査型)では,引張強度が実測と一致するように見直され,引張強度算定式の係数:c=0.44とし,それに応じて指数と発生確率のグラフが右(発生確率が高くなる方)にシフトされました.
と,私は認識してますが..
詳しくは,H11版コン示方書施工編(耐久性照査型)の改定資料に記述されています.
#892 Re:ひび割れ指数について
詳細に説明していただき、ありがとうございました。
#896 Re:ひび割れ指数について
改訂資料まで目を通してませんでした。フォローありがとうございます。