立坑に鋼矢板を使用したいと考えています。掘削深さ4m程です。 地盤は、相当に良く換算N値300以上あるような強固な地盤です。 これだけ地盤が良いと、Ⅲ型になるのかと思いますが。 構造計算をしないと決まらないのでしょうか? また、根入れは、通常何メートルにするとか決まりがあるのでしょうか? 決まりがあるようなら、その基準やページ数も教えて頂けると助かります。
換算N値300以上・・・・・・そいつは岩盤ですね。 強固な岩盤に根入れをして鋼矢板を打つ。 もう少し良く考えた方が良いです。
検討段階の比較案です。 この計画の概要は、住宅に隣接した道路上に雨水貯留施設(ボックスカルバート)をつくる計画です。 そこで、隣接した住宅に影響のないようにオープンシールド工法にて、ボックスカルバートを付設する計画です。 実際、これだけ強固な地盤なので、素掘でも大丈夫なのかもしれません。ただ、掘削深が4mあるので、素掘でも良いという根拠が無いような気がします。素掘でも良いという根拠的なものは、ないでしょうか?また、家屋に隣接している細い道路上での工事になるので、住宅への影響がありませんよという根拠が欲しいです。
地質性状を調べれば良いと思います。 弾性波試験で地質硬度を調べ、亀裂の度合い、地質分類(凝灰岩では水浸食があるので危険とか、そんな判断材料です)などから、掘削安定勾配を調べれば良いと感じます。 ただ、地盤からいきなりN300が出ているのではなく、地盤上は土砂なのではないかと思います。その、土留めが必要だろうと想像できます。 おそらく、VSLなどのケーブルアンカーをN300地質に差し込んで留めることになるのだろうと思います。
余談ですが、ペーラインコンクリートが出てくるような気もしています。 ちょっと、現場も図面も見ていませんのでピントずれはあるかもしれませんが、こんなアドバイスが参考になればと思い、記載しました。
国交省の数量算出要領では、中硬岩・硬岩の場合は、掘削面の高さ5m未満なら直掘で算出することになっています。 http://www.nilim.go.jp/lab/pbg/theme/theme2/sr/yoryo2904/s-2904-1-02.pdf 1-2-16ページ
ただし前の方も指摘されたように、地表近くは通常の土砂でしょうから、その部分の土砂が崩れて底面で作業している人に当たり、大きな事故になる可能性もあります。 中津市の下水道工事での死亡事故も、路盤直下の土砂が崩れて作業者が生き埋めになったように推察されます。 また、「建設工事公衆災害防止対策要綱」では、掘削深さが4メートルを超える場合、原則として親杭横矢板・鋼矢板等の確実な土留工を行うこととなっております。 http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/b00097/k00910/kyoutuu/saigaibousitaisaku... PDF 11ページ
現地は狭い道路で、民家が近接しているとのことなので、ほぼ土留は必須であろうと思われます。 ただ、N>300という硬質地盤だと、鋼矢板では「硬質地盤クリア工法」になると思いますが、機械も大きくコストもかかります。 親杭横矢板工法のほうが現実的だろうと思います。現在弊社では、H鋼杭を「アンギラス工法」(削孔・セメント根固め工法)での、親杭横矢板工法で施工中です。
しかしどんなに土留を確実に行っても、家屋に影響を与える可能性は払いきれません。 トラブルを避けるためにも、家屋調査はぜひ実施したいところです。
ご参考にしてください。
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#7099 Re: 立坑の鋼矢板の型の決め方
換算N値300以上・・・・・・そいつは岩盤ですね。
強固な岩盤に根入れをして鋼矢板を打つ。
もう少し良く考えた方が良いです。
#7100 Re: 立坑の鋼矢板の型の決め方
検討段階の比較案です。
この計画の概要は、住宅に隣接した道路上に雨水貯留施設(ボックスカルバート)をつくる計画です。
そこで、隣接した住宅に影響のないようにオープンシールド工法にて、ボックスカルバートを付設する計画です。
実際、これだけ強固な地盤なので、素掘でも大丈夫なのかもしれません。ただ、掘削深が4mあるので、素掘でも良いという根拠が無いような気がします。素掘でも良いという根拠的なものは、ないでしょうか?また、家屋に隣接している細い道路上での工事になるので、住宅への影響がありませんよという根拠が欲しいです。
#7101 Re: 立坑の鋼矢板の型の決め方
地質性状を調べれば良いと思います。
弾性波試験で地質硬度を調べ、亀裂の度合い、地質分類(凝灰岩では水浸食があるので危険とか、そんな判断材料です)などから、掘削安定勾配を調べれば良いと感じます。
ただ、地盤からいきなりN300が出ているのではなく、地盤上は土砂なのではないかと思います。その、土留めが必要だろうと想像できます。
おそらく、VSLなどのケーブルアンカーをN300地質に差し込んで留めることになるのだろうと思います。
余談ですが、ペーラインコンクリートが出てくるような気もしています。
ちょっと、現場も図面も見ていませんのでピントずれはあるかもしれませんが、こんなアドバイスが参考になればと思い、記載しました。
#7102 Re: 立坑の鋼矢板の型の決め方
国交省の数量算出要領では、中硬岩・硬岩の場合は、掘削面の高さ5m未満なら直掘で算出することになっています。
http://www.nilim.go.jp/lab/pbg/theme/theme2/sr/yoryo2904/s-2904-1-02.pdf
1-2-16ページ
ただし前の方も指摘されたように、地表近くは通常の土砂でしょうから、その部分の土砂が崩れて底面で作業している人に当たり、大きな事故になる可能性もあります。
中津市の下水道工事での死亡事故も、路盤直下の土砂が崩れて作業者が生き埋めになったように推察されます。
また、「建設工事公衆災害防止対策要綱」では、掘削深さが4メートルを超える場合、原則として親杭横矢板・鋼矢板等の確実な土留工を行うこととなっております。
http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/b00097/k00910/kyoutuu/saigaibousitaisaku...
PDF 11ページ
現地は狭い道路で、民家が近接しているとのことなので、ほぼ土留は必須であろうと思われます。
ただ、N>300という硬質地盤だと、鋼矢板では「硬質地盤クリア工法」になると思いますが、機械も大きくコストもかかります。
親杭横矢板工法のほうが現実的だろうと思います。現在弊社では、H鋼杭を「アンギラス工法」(削孔・セメント根固め工法)での、親杭横矢板工法で施工中です。
しかしどんなに土留を確実に行っても、家屋に影響を与える可能性は払いきれません。
トラブルを避けるためにも、家屋調査はぜひ実施したいところです。
ご参考にしてください。