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ホーム › 鋼矢板の打ち込み機械選定について鋼矢板の打ち込み機械選定について
どなたかご教授願います。
私は今、橋台下部工の施工管理をしていますが、河川の仮締め切りを行い施工を進めなければなりません。
当初設計では鋼矢板の打込を油圧バイブロで見られているのですが、対岸側の施工の際に振動で眠れない等の苦情があり圧入工法に変更したいのですが、施工費が3倍になり発注者はしっかりとした理由が無ければ変更できないと言ってきているのですが、仮設計画ガイドブックの中に施工法選定フローがあり利用して油圧圧入に進めたいのですが〈無振動工法が特に必要〉の選択で引っかかってしまいます。低振動ではなく無振動を選択する理由が何か無いかまた、無振動施工の条件等が記載された書籍などがありましたら、ご教授下さい。
追記:打込位置から隣接するアパートまで10m程度離れています。学校敷地まで40m程度離れています。保育園まで85mほど離れています。現場は振動規制法に基ずく規制地域に入っていますが隣接するアパートは地域外です。
コメント
#6358 Re: 鋼矢板の打ち込み機械選定について
苦情の主は10mのアパートの住人ですか?
当初設計で振動とかの検討を行っていますか
#6359 Re: 鋼矢板の打ち込み機械選定について
ご指摘の通り、当初設計で振動予測をした上で打ち込み方法を決定すべきです。それは発注者の責務ですが、しばしば施工者に尻ぬぐいを押しつけられるのが実情のようです。
振動影響は地盤条件に大きく左右されます。圧入矢板が堅い地盤に達すると、圧入エネルギーの一部が振動エネルギー(振動の振幅ではないことに注意)に変わる量が増え、それが軟弱な浅層に伝わるとき、振幅が増幅されて意外に大きい被害を発生することがあります。書籍などにはその原理は詳しくかかれていますが、現地の状況は当然ながら書かれていませんので、あまり参考になりません。
やはりこれは発注者に投げ返すべき問題でしょう。さもなくば、多大の損失を覚悟して被害の出ない打ち込み方法をとるべきです。振動の検討・予測にも費用がかかります。
ここで注意すべきことは、被害者は生理的により神経質になりますから、法規等で決められた振動レベルに押さえても了承できないということがしばしば起こります。そのとき、あなたは仏になるか鬼になるか、訴訟も含めて覚悟を決めなくてはならないでしょう。
#6369 Re: 鋼矢板の打ち込み機械選定について
話がそれますが、施工費3倍になりますか?
先日私も比較積算を行いましたが、通常の粘性土では、ほとんど同じ単価となりました。
当初積算は「油圧バイブロ」ではなく「電動バイブロ」ではないでしょうか?
さらに、油圧バイブロであれば可変調することでかなり振動を低減することができる場合が
あります。
#6379 Re: 鋼矢板の打ち込み機械選定について
土木施工管理を行っている者です。
発注者の言われるように変更すべき理由があれば変更自体はして頂けると思います。
苦情があるいうことは施工を行って苦情により中止している状態でしょうか。
未施工であれば、当初設計に対し想定で変更を打診しても変更は難しいでしょう。
まずは施工し、苦情が出たのであれば振動計とレコーダーを用意し、施工中の振動量を発注者、
苦情発信者に説明するべきかと思います。苦情発信者と発注者を合わせることができれれば
話がより早いと思います。顔を合わせればどちらかが譲ってくれることが多いものです。
また、施工は日中でしょうか。10mの近接施工ということであれば比較的小さな川であると思われます。
苦情主は眠れないということですが、日中自宅におられる高齢者か、夜勤をされている方でしょうか。
苦情を言われる方が1名であれば会社と相談して施工中はビジネスホテルを使用していただく等の
対策ができる場合もあります。
いかがでしょうか。