はじめまして。 基本的なことで恐縮ですが、学生時代に「水理学」の授業を受けてましたが、「水理学」と「水工学」の違いが分かりません。 マクロでは同じなんでしょうか?それとも明確な違いがあるのでしょうか?
一般の人でもわかるような回答頂けると助かります。宜しくお願い致します。
端的に言って水「理学」と水「工学」の違いです。辞書にある通り,理学は正しい認識を目指すものです。工学は正しい認識を意識的に適用することによって有益な方法を獲得することを目指します。
単なるパラダイムの違いって考え方もありますが・・・ 実のところあまり意味はありません。またどの分野の方が、どのような対象に使われるかによっても意味合いが変わります。また・・・水理学を理学などと考えたら、理学の方に笑われてしまいます。所詮(農業)土木業界で使われる慣用用語に過ぎません。 今風な純粋科学(いわゆる理論科学)的な考え方が始まったのは精々18世紀頃からですが、水理学はおそらく文明と共に始まり発展してきた、膨大な経験を基に整理、理論化した人の生活を豊かにするための方法論に過ぎません。その意味で水理学は完全に工学の僕です。
この系統で、理学的な学問を考えるなら、流体力学(Fluidi dynamica)が理学といえる体系を現在は持っています。しかし、流体力学もその昔は、水力学などと呼ばれ、18世紀以前には両者(水理学:Hydrological と 水工学:Hydraulics)の区別は殆どなされていなかったと考えられます。
水理学とは土木工学(Civilis engineering)における水を理解・制御するための経験工学の一つに対して名付けられた名称ですから、その歴史的経緯を無視して理解することは不可能です。
回答ありがとうございました。 元は流体力学なんでしょうか、学問としての歴史的経緯があり、日々科学的に進歩する中で更に派生・変化していく面もあるだろうし、一言では説明が難しいようですね。
元は水理学です。その中からと、ほかの流体を扱う学問を行なう方の中で純粋に道理を突き詰めていくことを選んだのが流体力学です。
マア、扱われる方によって重心の置き方は色々ありますが、水理学は土木工学の中では構造力学に次いで理論派ではありますが、結局は有用で有ることが第一です。ですから当然、流体力学の進歩によって共に進歩することもありますが、利便性を重要視することにより厳密性を犠牲にすることにあまり躊躇は致しません。適用範囲のある実験式と呼ばれる解法や近似計算で良しとされるのも実用性を重んじるからこそです。
そのことが手慣れた熟練者には使いやすいことになりますが、事情も知らない門外漢にとっては大きな間違いを起しやすい原因にもなります。
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#5824 Re: 教えて下さい 水理学と水工学の違いについて
端的に言って水「理学」と水「工学」の違いです。辞書にある通り,理学は正しい認識を目指すものです。工学は正しい認識を意識的に適用することによって有益な方法を獲得することを目指します。
#5825 Re: 教えて下さい 水理学と水工学の違いについて
単なるパラダイムの違いって考え方もありますが・・・
実のところあまり意味はありません。またどの分野の方が、どのような対象に使われるかによっても意味合いが変わります。また・・・水理学を理学などと考えたら、理学の方に笑われてしまいます。所詮(農業)土木業界で使われる慣用用語に過ぎません。
今風な純粋科学(いわゆる理論科学)的な考え方が始まったのは精々18世紀頃からですが、水理学はおそらく文明と共に始まり発展してきた、膨大な経験を基に整理、理論化した人の生活を豊かにするための方法論に過ぎません。その意味で水理学は完全に工学の僕です。
この系統で、理学的な学問を考えるなら、流体力学(Fluidi dynamica)が理学といえる体系を現在は持っています。しかし、流体力学もその昔は、水力学などと呼ばれ、18世紀以前には両者(水理学:Hydrological と 水工学:Hydraulics)の区別は殆どなされていなかったと考えられます。
水理学とは土木工学(Civilis engineering)における水を理解・制御するための経験工学の一つに対して名付けられた名称ですから、その歴史的経緯を無視して理解することは不可能です。
#5828 Re: 教えて下さい 水理学と水工学の違いについて
回答ありがとうございました。
元は流体力学なんでしょうか、学問としての歴史的経緯があり、日々科学的に進歩する中で更に派生・変化していく面もあるだろうし、一言では説明が難しいようですね。
#5830 Re: 教えて下さい 水理学と水工学の違いについて
元は水理学です。その中からと、ほかの流体を扱う学問を行なう方の中で純粋に道理を突き詰めていくことを選んだのが流体力学です。
マア、扱われる方によって重心の置き方は色々ありますが、水理学は土木工学の中では構造力学に次いで理論派ではありますが、結局は有用で有ることが第一です。ですから当然、流体力学の進歩によって共に進歩することもありますが、利便性を重要視することにより厳密性を犠牲にすることにあまり躊躇は致しません。適用範囲のある実験式と呼ばれる解法や近似計算で良しとされるのも実用性を重んじるからこそです。
そのことが手慣れた熟練者には使いやすいことになりますが、事情も知らない門外漢にとっては大きな間違いを起しやすい原因にもなります。