橋台背面アプローチ部の設計について

セクション: 
ユーザー 技師X の写真

橋台背面アプローチ部の設計について、教えてください。

H24年道路橋示方書において、橋台背面アプローチ部の性能が規程され、常時及び地震時における安定性が求められるようになりました。

これまで、橋台背面の取付け部において、盛土擁壁としてブロック積擁壁を使用する場合がありましたが、
擁壁工指針によれば、ブロック積擁壁は、「「経験に基づく設計法」により建設されたもので、他の構造形式の擁壁に比べて耐震性に劣る・・・」と記載されています。

橋台背面アプローチ部にブロック積擁壁を使用することは、出来ないのでしょうか。

宜しくお願いします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

■橋台背面アプローチ部で必要な性能は、「橋と背面側の盛土との連続性の確保」です。その検討項目として、①常時・地震時の基礎地盤の安定性、②常時・地震時のアプローチ部の安定性(早期応急復旧含む)、③降雨時の排水性 が示されています。
よって今回のケースでも、②のほか、①も検討することが必要でしょう。(液状化等)
■②については、文章からすると大型ブロック積み擁壁ではなく「ブロック(石積)擁壁」でしょうから、ご提示のとおり難しいと思います。耐震どころか、上面に土羽が付いたところで計算上はoutでしょう。
ただ、それなりに壁高が低く(H=2m?)、高速道路などでの理由(抗土圧構造物ではなく、法尻ののり面保護工に過ぎない??)が言えるのでしたら、検討の余地はあるかも知れません。
■いずれにせよ、道路管理者が設定する要求性能を確認のうえ、それに合致するかの検討だと思います。

ユーザー 技師X の写真

返信、有り難うございます。
いま、検討していますのは擁壁高4~5mであり、のり面保護工と考えるには無理があると思います。
道路管理者の要求性能を確認した上で、決定したいと思います。