河川の堰の杭基礎(鋼管杭)についての質問です。 海水の影響を受ける場合何らかの防食処理を施す必要があると思いますが、 当該構造物は海岸から上流2.4km地点にあり、感潮区間ではありますが、 杭が地中にあることを考慮した場合、腐食しろによる対策だけでは不十分でしょうか? 不十分な場合、どのような防食処理が(杭の)どの範囲で必要になるのでしょうか?
電気防食、重防食の2方法が考えられます。 電気防食は新設と既設の両方に適用できます。 電気防食専門業者に問い合わせれば回答あると思います。 重防食は新設時のみ適用でき、 鋼管メーカーに問い合わせれば回答あると思います。 なお、通常、海水中の腐食速度(0.1mm/年)と比較して、 地中部の腐食速度(0.03mm/年)はかなり小さいものです。 これは、地中部の溶存酸素濃度が低く、 また酸素の移動が極めて遅いためです。 したがって、基本的には腐食しろの対応で十分と考えられますが、 土質によっては硫酸イオン等の腐食因子が存在したり、 コンクリート/土壌の環境差によるマクロセル腐食が心配される場合、 電気防食を適用されることがあります。
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#642 感潮域土中部鋼管杭の防食処理
電気防食、重防食の2方法が考えられます。
電気防食は新設と既設の両方に適用できます。
電気防食専門業者に問い合わせれば回答あると思います。
重防食は新設時のみ適用でき、
鋼管メーカーに問い合わせれば回答あると思います。
なお、通常、海水中の腐食速度(0.1mm/年)と比較して、
地中部の腐食速度(0.03mm/年)はかなり小さいものです。
これは、地中部の溶存酸素濃度が低く、
また酸素の移動が極めて遅いためです。
したがって、基本的には腐食しろの対応で十分と考えられますが、
土質によっては硫酸イオン等の腐食因子が存在したり、
コンクリート/土壌の環境差によるマクロセル腐食が心配される場合、
電気防食を適用されることがあります。